【最終回】つづくオウンドメディア―「場所」としての自走を目指して―

【前回コラム】「“点”から“面”へ オウンドメディアの評価と役割」はこちら

これまで5回にわたりお届けしてきたこの連載もいよいよ最終回です。これまで「つづけられるオウンドメディア」をテーマに、当社の「KIRIN公式note」の事例をもとにしながら、メディア立ち上げの理由からコンテンツの考え方、その評価と役割にわたるまでお伝えしました。

最終回の今回は、なお残るオウンドメディアの課題と、担当者に求められるスキルについてお届けします。

オウンドメディアの「数字」の壁

多くのオウンドメディアがクローズする理由は「費用対効果が見合わない」ことと、「社内の理解が進まない」ことの2つに集約されると思います。

オウンドメディアを立ち上げ、コンテンツを量産するだけではなく集客もしていくとなれば、当然ながら費用はかかります。加えて、量だけでなくコンテンツのクオリティを目指すほどに費用はさらに高くなっていきます。

前回の記事「“点”から“面”へ オウンドメディアの評価と役割」

では、コンテンツの評価を「タテ(ストック性)」と「ヨコ(他展開)」の面積の総和で考えるべきということを書きましたが、その価値を誰もがわかる「数値」に変換できるものなのかと問われれば難しいわけです。オウンドメディアのコンテンツは「ストック性のあるコンテンツ」と言えば聞こえは良いですが、そのストックされた記事がいつ誰の目に触れて成果につながるかは未知数であることが多いからです。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 2785 / 3318 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

平山高敏(キリンホールディングス/コーポレートコミュニケーション部)
平山高敏(キリンホールディングス/コーポレートコミュニケーション部)

広告会社を経て、2012年より昭文社にて『ことりっぷweb』のプロデューサーとしてコンテンツ企画、SNS戦略、コミュニティ戦略など全般を担う。
2018年キリンホールディングス入社後は、オウンドメディアのコンテンツ戦略・LINE担当を経て「キリンビール公式note(現KIRIN公式note)」を立ち上げ、noteを軸にした企業コミュニケーションの戦略を担う。

平山高敏(キリンホールディングス/コーポレートコミュニケーション部)

広告会社を経て、2012年より昭文社にて『ことりっぷweb』のプロデューサーとしてコンテンツ企画、SNS戦略、コミュニティ戦略など全般を担う。
2018年キリンホールディングス入社後は、オウンドメディアのコンテンツ戦略・LINE担当を経て「キリンビール公式note(現KIRIN公式note)」を立ち上げ、noteを軸にした企業コミュニケーションの戦略を担う。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ