現役中高生と阿部広太郎さんが語る、広告コピーの魅力は「答え」がひとつじゃないこと

6年前からスタートした「中高生部門」。毎年、中高生ならではの視点から書かれたコピーがたくさん集まってきます。
応募校が年々増加している中高生部門の応募者の皆さんは、広告やコピーの面白さについてどのように考えているのでしょうか。ここでは、中高生部門 審査員長の阿部広太郎氏をモデレーターに実施した、前回グランプリの秀平晃一さん、ゴールドを受賞した佐藤和寧さんとの座談会をレポートします。

※こちらは月刊『宣伝会議』2022年3月号の一部を掲載しております。
現在、多くのオンライン書店で売り切れとなっております。
ご不便をおかけしますが、お近くの書店様にてお買い求めくださいませ。

 

「自分のコピーを厳選した」渾身の作品が受賞に

阿部

:2人は「宣伝会議賞」の存在をどこで知ったのですか?

秀平

:僕は学校です。「宣伝会議賞」のコピーを考える授業があり、そこで知りました。僕なりに応募する企業を3つ選び、それぞれコピーを1つずつに厳選して応募しましたね。

阿部

:3つのうちの1つがグランプリ受賞とは、素晴らしいですね!

秀平

:ありがとうございます。数少ない応募だったので、僕も受賞を聞いたときは「何のことだろう?」と思ってしまったくらいです(笑)。

佐藤

:私は、有志で受講できる「宣伝会議賞」のセミナーを受けたことがきっかけでした。実は、そのセミナーの講師が偶然にも阿部さんで。そのときつくったコピーがゴールドを受賞しました。

阿部

:セミナーは「実際の課題のコピーをつくってみる」というテーマでしたよね。あの場で書いたコピーが受賞したのは私も嬉しいです!

 

コピーライターの仕事は“みんなの想い”を言葉にすること

阿部

:コピーができたときの気持ちは2人とも覚えていますか?

秀平

:僕の頭に偶然浮かんだ、というのが正直なところです。授業中によいコピーが思いつかなかったので、放課後にじっくり考えてみたんです。

阿部

:具体的に、どのように考えたか教えてくれますか?

秀平

:まず、課題の企業や商品の良いところを書き出して、その言葉の中から“共通点”を見つけていきました。でも、つくる中でたくさんの言葉を入れようとしてしまって、結局何が伝えたいのかわからなくなったんです。そこで振り出しに戻り、あえてシンプルにしたことで完成したのが「みんな、いまどこ?」でした。「みんな」を漢字にするか悩みましたが、ひらがなの方が自分の言葉で伝えられているなと思いました。

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