『なまえデザイン そのネーミングでビジネスが動き出す』(小藥元著)が発刊し1年が経ちました。商品名、施設名、サービス名、プロジェクト名など、それぞれに固有の名前をつけることを、一般に「ネーミング」と言いますが、著者である小藥氏はあえて「なまえ」と呼ぶことにしました。この本で定義する「なまえ」とは、名詞を超えて「何かの事象や対象を、人がそう呼ぶ・名づける」という「呼び名全て」。事業やブランド、商品にとって、その景色、歴史、意味、理由そのものが「なまえ」という考え方です。そして、「なまえ」とは書いて終わりではなく、むしろそれが始まりであり、そこから育てるものなのです。このコラムでは、「なまえデザイン」という考え方を世に出してから、実際にどのように動いているのか、レポートしていきます。今回は、横浜市教育委員会の皆さんが取り組んだチーム名「BLUE VOICE」についてお話を聞きました。
参加者に自分ごとと感じてもらえる愛称を
横浜市主催による「よこはま子ども国際平和プログラム」は、1986年にその前身となる「よこはま子ども平和フェスティバル」がスタート。横浜市内の子どもたちが「国際平和のために、自分がやりたいこと」をテーマにスピーチをする「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」を含んだいまの形になったのが、1998年。現在では、横浜市内の小学校・中学校・特別支援学校の約4万名の子どもたちが参加している。
本プログラムでは毎年、各学校でこのテーマに取り組み、学校予選、区予選会などを経て選ばれた代表者たちが、スピーチコンテスト(市本選会)に出場する。審査を経て市長賞を受賞した4名の子どもたちは「子どもピースメッセンジャー」として、また市本選会に参加した子どもたちは子ども実行委員として、みんなで平和についてのメッセージを作成。子どもピースメッセンジャーは、そのメッセージを伝えるべく、米国ニューヨークの国連本部などを訪問する。
「スピーチコンテストを開催し、選ばれた子どもたちをピースメッセンジャーとしてニューヨークに送り出すことはプログラムの大事な目的ですが、そこをゴールとして考えていないんです」と話すのは、横浜市教育委員会事務局小中学校企画課主任指導主事 兵頭律子氏。
KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。
「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です
会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします
小藥 元
クリエイティブディレクター/コピーライター1983年1月1日生まれ。早稲田大学卒業後、2005年博報堂入社。2014年meet &meet設立。 主な仕事に、FIBAバスケワールドカップ2023 テレビ朝日「1 歩、1本、日本。」、NIKE Air Max Dn「常識が狂いだす。」TikTok「もっと世界を好きになる。」、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』「晴れ、雨、進め。」、川崎市「Colors,Future!いろいろって、未来。」、岡山県「暮らしJUICY!」、TOYOTA ランドクルーザー「道を越える。時を超える。」、mercoin「はじめないと、はじまらないぞ。」熊本ヴォルターズ「ぶちバケろ。」、アンパンマンこどもミュージアム「いっしょにわらうと、いっぱいたのしい。」、池袋PARCO「変わってねえし、変わったよ。」、マイケル・ジャクソン遺品展「星になっても、月を歩くだろう。」などのブランドコピー開発に加え、大ヒット商品「まるでこたつソックス」、人気サウナ宿泊施設「かるまる」、PARCO「パルコヤ」、コメダ珈琲店「ジェリコ」「小豆小町」「コメ黒」、モスバーガー×ミスタードーナツ「MOSDO!」、DAISO「THREEPPY」、Panasonic Homes「artim」、Google「肯定度」、YAHOO!「Yell Market」、clear「SAKE HUNDRED」などのブランドネーミング多数。「Hakuhodo DY ONE」「KANAMEL」などの社名開発にも携わる。ブランドコンセプト及びコピー開発をコアに、様々な企業の事業定義、CI策定、ブランディングプロジェクトをリードする。 東京コピーライターズクラブ会員(2006年新人賞)/宣伝会議コピーライター養成講座 講師
クリエイティブディレクター/コピーライター1983年1月1日生まれ。早稲田大学卒業後、2005年博報堂入社。2014年meet &meet設立。 主な仕事に、FIBAバスケワールドカップ2023 テレビ朝日「1 歩、1本、日本。」、NIKE Air Max Dn「常識が狂いだす。」TikTok「もっと世界を好きになる。」、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』「晴れ、雨、進め。」、川崎市「Colors,Future!いろいろって、未来。」、岡山県「暮らしJUICY!」、TOYOTA ランドクルーザー「道を越える。時を超える。」、mercoin「はじめないと、はじまらないぞ。」熊本ヴォルターズ「ぶちバケろ。」、アンパンマンこどもミュージアム「いっしょにわらうと、いっぱいたのしい。」、池袋PARCO「変わってねえし、変わったよ。」、マイケル・ジャクソン遺品展「星になっても、月を歩くだろう。」などのブランドコピー開発に加え、大ヒット商品「まるでこたつソックス」、人気サウナ宿泊施設「かるまる」、PARCO「パルコヤ」、コメダ珈琲店「ジェリコ」「小豆小町」「コメ黒」、モスバーガー×ミスタードーナツ「MOSDO!」、DAISO「THREEPPY」、Panasonic Homes「artim」、Google「肯定度」、YAHOO!「Yell Market」、clear「SAKE HUNDRED」などのブランドネーミング多数。「Hakuhodo DY ONE」「KANAMEL」などの社名開発にも携わる。ブランドコンセプト及びコピー開発をコアに、様々な企業の事業定義、CI策定、ブランディングプロジェクトをリードする。 東京コピーライターズクラブ会員(2006年新人賞)/宣伝会議コピーライター養成講座 講師
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。