自治体広報が目指す姿は、地域を知り、地域とつながり、地域に貢献する“ローカリスト”(菊池市・三代烈也さん)

広報、マーケティングなどコミュニケーションビジネスの世界には多様な「専門の仕事」があります。専門職としてのキャリアを積もうとした場合、自分なりのキャリアプランも必要とされます。現在、地方自治体のなかで広報職として活躍する人たちは、どのように自分のスキル形成について考えているのでしょうか。本コラムではリレー形式で、自身の考えをお話いただきます。宮崎県都城市の恒吉祐弥さんからの紹介で今回、登場するのは、熊本県菊池市の三代烈也さんです。
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三代烈也氏

熊本県菊池市
政策企画部市長公室
広報交流係 主任主事

2013年入庁、2019年から広報担当。全国広報コンクールでは、広報紙(市部)や広報写真(組み写真部)などで入賞。市の魅力を多くの人に届けることを目的に各種SNSでの情報発信も行う。

Q1:現在の仕事内容について教えてください。

熊本県菊池市役所で広報業務全般を担当している三代烈也と申します。

世界最大の半導体生産メーカー「台湾積体電路製造」(TSMC)の進出で近年、話題の熊本県。その北東部に位置する菊池市は、最盛期には九州一円に影響を及ぼす勢力だった菊池一族の歴史や伝統文化の他、菊池渓谷をはじめとする多くの水資源や温泉に恵まれた自然豊かな「癒しの里」です。

美しい水と土壌で育った「菊池米」は食味ランキングで最高位の特Aを14回も獲得。米作りの歴史は近隣4市町にまたがる日本遺産にも認定されています。県内有数の生産量を誇る「七城メロン」や「旭志牛」などもブランド化され県内外へ出荷。企業誘致にも力を入れ、企業立地が進んでいます。

具体的な仕事内容は、毎月1回発行する「広報きくち」の企画・取材・編集作業。他にも市公式SNSの更新や市ホームページの管理、報道機関へ向けたプレスリリースの作成などを行っています。

Q2:貴組織における広報部門が管轄する仕事の領域について教えてください。

広報部門が管轄する主な業務は、次のとおりです。

●広報紙作成…担当職員3人で分担して作成。取材や写真撮影、原稿作成、レイアウト、デザインなどを職員自ら実施。

●報道対応…取材申し込みの対応、市長定例記者会見など

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