皆さんこんにちは。萩原幸也です。
前回
の更新から少し時間が経ってしまいましたが、これまでのコラムでは、広告をアップデートするための「アート思考」に関して、私なりの考えや、海外の実例を紹介しながらお話ししてきました。
この連載を一言で要約するなら、「アート思考を活かし、企業も自己表現を通じて広告をアップデートしよう」という提案です。しかし、こう感じられた方も多いのではないでしょうか──「
それは理想論ではないか?
」 と。
そう思われる理由は、大きく3つに集約されます。
1.利益に直接結びつくイメージが無い
2.議論を呼びやすくリスクが高い
3.社内での合意形成が難しい
これは、私自身も実務で痛感しているリアルな課題です。だからこそ、連載の締めくくりとして、
こうした壁を越えるために、担い手が持つべき視点のヒント
を整理してお伝えしたいと思います。
1. 企業のパーパスをベースに置く
パーパスとは「社会的存在意義」です。なぜこの企業が社会に存在しているのか、何を果たすために活動しているのかを明確にすること。これは企業視点のみのビジョンや売上目標なのではなく、社会との接点を起点に定義されるべきものです。
たとえば、ユニリーバのDoveは、パーパスとして「すべての女性が、自分の美しさに気づくきっかけをつくっていく」と掲げています。
KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。
「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です
会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします
萩原 幸也
リクルート マーケティング室 クリエイティブディレクター/部長。山梨生まれ。2006年武蔵野美術大学 造形学部 デザイン情報学科卒業後、リクルート入社。リクルートグループのコーポレート、サービスのブランディング、マーケティングを担当。カンヌライオンズ グランプリなど国内外のアワード受賞。SNSでの総フォロワーは10万を超える。母校である武蔵野美術大学にて社会人への創造的思考育成プログラムの立案、講師も務める。
武蔵野美術大学大学校友会 会長/武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所 客員研究員/JAA 公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 クリエイティブ委員/県庁公認 山梨大使
リクルート マーケティング室 クリエイティブディレクター/部長。山梨生まれ。2006年武蔵野美術大学 造形学部 デザイン情報学科卒業後、リクルート入社。リクルートグループのコーポレート、サービスのブランディング、マーケティングを担当。カンヌライオンズ グランプリなど国内外のアワード受賞。SNSでの総フォロワーは10万を超える。母校である武蔵野美術大学にて社会人への創造的思考育成プログラムの立案、講師も務める。
武蔵野美術大学大学校友会 会長/武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所 客員研究員/JAA 公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 クリエイティブ委員/県庁公認 山梨大使
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。