都市開発が進むなかで、かつて若者たちが自然に集まり、自らの感性を育んできた「プレイグラウンド」が姿を消しつつある——。
とりわけ渋谷は、再開発によって物理的な“場”だけでなく、そこにあったカルチャーとコミュニティの気配までが薄れているという意見もある。
現在の渋谷駅周辺は、インバウンドの観光客が溢れかえるなか、どこまで地域で育まれたカルチャーとの共存ができるだろうか? 街の魅力を考えるとき、ローカルカルチャーが存在しない街は、やがてその個性を失い、衰退してしまうのではないか?
そんな危機感を覚えている。
このような状況で、「都市に、ストリートカルチャーやスポーツが息づく場を取り戻したい」との思いからスタートしたのが、ストリートスポーツ振興プロジェクト「NEXT GENERATIONS」だ。
2018年にスタートし、U-15プレイヤーの大会や体験会、マナー啓発を通じて、公共空間にカルチャーとスポーツが根を張るための社会実験や議論を継続してきた。8年目となる2025年、まさに新しい動きをスタートしたこともあり、今回のトピックとさせてもらいたい。
SIWから始まった“産官学民”の対話と構想
本プロジェクトの転機となったのが、2023年と2024年に開催された「SOCIAL INNOVATION WEEK(SIW)」での連続セッションである。
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長田新子(渋谷未来デザイン 理事・事務局長/NEW KIDS 代表)
長田新子(渋谷未来デザイン 理事・事務局長/NEW KIDS 代表)
AT&T、ノキアにて通信・企業システムの営業、マーケティング及び広報責任者を経て2007年にレッドブル・ジャパンに入社。コミュニケーション統括責任者及びマーケティング本部長(CMO)として10年半、エナジードリンクのカテゴリー確立及びブランド・製品を市場に浸透させるべく従事し2017年に退社。2018年から渋谷区が主体になり設立された渋谷未来デザイン理事・事務局長として、都市の多様な可能性をデザインするプロジェクト活動を推進。コロナ禍で渋⾕区公認「バーチャル渋⾕」を⽴ち上げ、「バーチャルハロウィン企画」は第7回JACEイベントアワード最優秀賞「経済産業⼤⾂賞」(2020年度)を受賞。2023年に日本アドバタイザーズ協会デジタルマーケティング研究機構の第11回Webグランプリ にて「Web人賞」、都市のXRスポーツイベント「AIR RACE X」はSPORTS INNOVATION STUDIOコンテストにて「パイオニア賞」受賞。2018年には、NEW KIDSを立ち上げ、ブランド、コミュニティ・アスリート・イベント関連のアドバイザーや講演活動等を行いながら、行政活動支援、業界発展からスタートアップ支援まで幅広く行なっている。
長田新子(渋谷未来デザイン 理事・事務局長/NEW KIDS 代表)
AT&T、ノキアにて通信・企業システムの営業、マーケティング及び広報責任者を経て2007年にレッドブル・ジャパンに入社。コミュニケーション統括責任者及びマーケティング本部長(CMO)として10年半、エナジードリンクのカテゴリー確立及びブランド・製品を市場に浸透させるべく従事し2017年に退社。2018年から渋谷区が主体になり設立された渋谷未来デザイン理事・事務局長として、都市の多様な可能性をデザインするプロジェクト活動を推進。コロナ禍で渋⾕区公認「バーチャル渋⾕」を⽴ち上げ、「バーチャルハロウィン企画」は第7回JACEイベントアワード最優秀賞「経済産業⼤⾂賞」(2020年度)を受賞。2023年に日本アドバタイザーズ協会デジタルマーケティング研究機構の第11回Webグランプリ にて「Web人賞」、都市のXRスポーツイベント「AIR RACE X」はSPORTS INNOVATION STUDIOコンテストにて「パイオニア賞」受賞。2018年には、NEW KIDSを立ち上げ、ブランド、コミュニティ・アスリート・イベント関連のアドバイザーや講演活動等を行いながら、行政活動支援、業界発展からスタートアップ支援まで幅広く行なっている。
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