日本の地域の「2030年空き家問題」。2033年に30%以上が空き家になると言われたことから生まれた言葉だそうです(参考:
もし、自分の実家だったり、親族が所有する家が空き家になったら。みなさんは、どうしますか?そのまま放置するのにも、税金がかかったり、治安上もよくなかったりと問題はあります。
私が住むポートランドには、古い家を対象にした「Deconstruction requirement(解体条例)」というものがあります。この条例により、古い家は、破壊するのではなく解体することが義務付けられています。
日本の空き家問題の何かしらのヒントになるかなと思い、今回は、このポートランドについて、そして実際のポートランドにある100年住宅のリノベーションを行なった建築ビルダーの方に話を聞いてきたので紹介します。
前後編に分けて、前編では、ポートランド市の解体条例とはそもそも何なのか、その目的を紹介し、
では実例のインタビューで実際にどのように解体された家がリノベーションされたのかをまとめたいと思います。
米国で解体条例をつくった初めての市・ポートランド
2016年、ポートランドでは1916年よりも前に建設された一戸建て、もしくは二戸建ての住宅に対して、解体を義務づけることをスタートしました。現在では、その条例の適用範囲は拡張され、1940年以前の建物に対して義務付けられています。
詳細な話の前に、アメリカと日本の家に関する文化と経済の違いについて少々。新築時に最も価値があり、それから徐々に価値が減少していく日本に対して(昨今の都心のマンションの価格高騰の話はさておき)、アメリカは住宅価格が中古であっても上昇していきます。
これはそのエリアの価値の向上と経済の上昇に紐付いています。ここポートランドはこの20年ぐらい全米の中でも住みたい町ランキングの上位に入っていることもあり、100年住宅であっても30年前に比べて5倍、10倍の価格となっているエリアも少なくはありません。

