ブランド成長のための「セグメンテーション」を問い直す:第4回論文輪読会のお誘い

AdverTimes.主催「論文輪読会」第3回は6月26日に開かれ、過去2回と同じく100人を超える方に参加いただきました。「カテゴリー成長」をテーマに議論を繰り広げました。レポートは近日中に公開予定です。少々お待ちください。
 
さて、第4回の概要が固まりました。開催日は10月6日です。以下の概要を確認いただき、ぜひご参加ください。(本稿はすべて編集部からのお知らせです)
 
論文輪読会の趣旨や実務家がマーケティングの先行研究に学ぶ意義については、本コラムの初回をぜひご覧ください。

【編集部より】論文輪読会参加のご案内

上記の通り、論文輪読会への参加を募ります。下記概要を確認のうえ、お申込みください。パネリストについては審査があります。

開催日時:2025年10月6日(月)18:00~19:00
形式:オンライン開催 ※事前登録制
テーマ:Brand user profiles seldom change and seldom differ 
Bloom)

Anesbury, Z., Winchester, M., & Kennedy, R. (2017)
参加費:無料
お申込み:こちらのZoomアカウントに、お申し込みください。参加希望形式は「パネリスト」または「オーディエンス」を選択ください。「パネリスト」希望の方には、追って課題入力フォームをお送りします。
 
パネリスト希望の方は、Zoomへのエントリーと下の課題への回答を9月26日(金)までに回答ください。パネリストに選ばれなかった場合は、オーディエンスとしてぜひご参加ください。「オーディエンス」での参加の方は直前までエントリー可能です。※アーカイブの公開は行っていません。

今回は「Brand user profiles seldom change and seldom differ」を取り上げます。この論文は、60以上の消費財カテゴリー、700を超えるブランドの大規模な消費者データを分析し、「顧客プロファイルの驚くべき類似性」という発見を基に、マーケティングの常識である“セグメンテーション”の有効性を問い直し、ブランド成長の新たな鍵を提示します。

パネリスト参加希望の方へ

パネリストは、論文輪読会の中心的な役割を果たします。2~3人程度を予定しています。学びの機会となりますので、積極的なチャレンジをお待ちしています。なお下記の条件に同意いただくことを条件とします。確認のうえ、同意いただける方のみエントリーください。

  • 書籍『戦略ごっこ―マーケティング“以前”の問題』を読んでいること
  • 本連載にレポート記事を掲載するにあたり、コメントを掲載することに同意いただけること(内容の事前ご確認は行います)
  • 論文輪読会の録画・録音を、EBMI(一般社団法人日本エビデンスベーストマーケティング研究機構)主催のクローズドな研究会で使用することに了承いただけること
  • エントリーいただいた皆様の氏名、所属、メールアドレスを、輪読会を共同開催するEBMI/株式会社コレクシアのスタッフと共有することに同意いただけること(直接連絡をさせていただくことがあります)

パネリストには事前審査があります。今回のテーマに関連して、以下の課題についてできる限り回答ください。

〈事前課題〉

  1. 従来のマーケティングセグメンテーションはどのような考え方に基づいていますか。あなたはそれにどのようなメリット・デメリットがあると思いますか。
  2. 逆に、従来のセグメンテーションについて研究者らが疑問視している側面は何ですか。
  3. 本研究の主な発見は何ですか。なぜ本研究のような結果が得られたのかを購買重複の法則の観点から説明してください。
  4. どのような条件下であれば、ブランドはユニークな顧客基盤を形成できると考えられますか。またそれを目指すべきなのはどのような時で、そうでないのはどのような時でしょうか。
  5. 著者は「成長を目指すほとんどのブランドにとって、広告はカテゴリユーザーという幅広いオーディエンスにアピールすべき」と結論付けています。
    この主張と、一般的に実務で重視されている「ターゲティング」という考え方をどのように両立、あるいは統合していくべきだと考えますか?
  6. この論文の知見を活かすことができそうなプロジェクトやワークを1つ教えてください。過去の業務でも構いませんし、固有名詞や詳細はマスクしていただいて問題ありません。
  • こちらの締め切りは9月26日(金)です。
  • エントリーいただいた後、AdverTimes.編集部または共同開催するEBMI/株式会社コレクシアのスタッフ(菊池・篠原)からメールにて連絡いたします。審査にあたって、オンライン面談への参加をお願いする可能性があります。
芹澤 連(日本エビデンスベーストマーケティング研究機構(EBMI)研究主幹/コレクシア執行役員)
芹澤 連(日本エビデンスベーストマーケティング研究機構(EBMI)研究主幹/コレクシア執行役員)

マーケティングサイエンティスト。数学/統計学などの理系アプローチと、心理学/文化人類学などの文系アプローチに幅広く精通。非購買層やノンユーザー理解の第一人者として、消費財を中心に、化粧品、自動車、金融、メディア、エンターテインメント、インフラ、D2Cなどの戦略領域に従事。エビデンスベースのコンサルティングで事業会社の市場拡大を支援する傍ら、執筆や講演活動も行っており、企業研修などの講師を務める。著書に『顧客体験マーケティング』(インプレス)、『“未”顧客理解:なぜ「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?』『戦略ごっこ―マーケティング以前の問題 エビデンス思考で見極める「事業成長の分岐点」』(日経BP)。
日本マーケティング学会員。日経クロストレンドアドバイザリーボード。海外論文を読むのが日課。猫好き。

芹澤 連(日本エビデンスベーストマーケティング研究機構(EBMI)研究主幹/コレクシア執行役員)

マーケティングサイエンティスト。数学/統計学などの理系アプローチと、心理学/文化人類学などの文系アプローチに幅広く精通。非購買層やノンユーザー理解の第一人者として、消費財を中心に、化粧品、自動車、金融、メディア、エンターテインメント、インフラ、D2Cなどの戦略領域に従事。エビデンスベースのコンサルティングで事業会社の市場拡大を支援する傍ら、執筆や講演活動も行っており、企業研修などの講師を務める。著書に『顧客体験マーケティング』(インプレス)、『“未”顧客理解:なぜ「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?』『戦略ごっこ―マーケティング以前の問題 エビデンス思考で見極める「事業成長の分岐点」』(日経BP)。
日本マーケティング学会員。日経クロストレンドアドバイザリーボード。海外論文を読むのが日課。猫好き。

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