部下に「論破」は不要です! リーダーに必要なdebateではなくdialogueを生み出す力の養い方

P&Gで養われたA4用紙1枚ですべてを伝えるコミュニケーションスキル

川柳を交えながら、あらゆる階層のすべてのビジネスパーソンに知っておいてほしい、リーダーシップ能力の本質について解説していく本コラム。私が本物のリーダーシップに不可欠な3大能力と考える、「考」「響」「伝」(こう・きょう・でん)をもとに、解説をしてきました。

前回は以下の「考」「響」「伝」のうち、「考」について解説しました。3回目となる今回は「響」について説明していきます。

「考」:どんな状況でも継続して結果を出し続ける戦略的思考能力
「響」:心に響き、圧倒的共感と行動を喚起する、コミュニケーション能力
「伝」:個人、チームの成功を再現性のある”型”にして伝える能力

Debateで 優勝しました So What?

「考のステージでは私=私、響のステージでは私=私たち、個人の思考能力だけでは事業、組織成長の広さ、深さには限界があり、自身をチームの中の自己として捉える能力が必要」…まずは、この点を抑えてください。

それでは、「響」の力を持つリーダーのコミュニケーション能力とはどのようなものでしょうか。私が考える特徴とは主に、以下のものです。

・「園児が聞いてもわかる」
・「一枚の書類で完結」
・「まず聞く、違いを認める。新しい解決策を見つける」
・「ロジックとストーリーが肚落ちし、共感を呼ぶ」

逆に、「響」能力が欠如した残念なリーダーの特徴はと言えば…

・Jargon(専門用語)オタク
・スライドが凝りすぎて大量
・とにかく相手を打ち負かす!
・問答無用の変革指示命令

といったところでしょうか。

私自身のキャリアで言えばP&G時代にシンプル、簡潔に伝えるコミュニケーション能力は養われたと思います。P&Gでは、常に企画書はA4用紙1枚で簡潔にまとめるのが基本。シンプル、簡潔、明快のコミュニケーションの大原則を身に着けることができたと思います。

ちなみに私が川柳に興味を持つようになったのは、この「響」のコミュニケーションと関係します。ブランドコピーに俳句、川柳など短い言葉で伝える表現手法には、高い「響」の能力が求められるからです。ぜひ、コミュニケーションの奥義を極めたい!という方には俳句や川柳に触れてみられることをお勧めします。

スライドの 量とコミュ力 反比例

質問を してるつもりが 意見言い

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なぜか!?川柳で読み解く、リーダーシップの「考・響・伝」
奥山 真司

2021 年 2 月、 Google 日本法人代表に着任、 Google 日本法人のビジネス成長および運営を統括。
1989 年にプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)に入社。マーケティング領域にてキャリアを積んだ後、2008 年より P&G Korea の社長、2012 年より P&G ジャパンの代表取締役社長を歴任。
2016 年からは、江崎グリコの常務執行役員マーケティング本部長として、同社の国内ビジネスおよびマーケティング組織を管掌。中長期の企業戦略および人材開発計画の策定にも携わる。
30 年以上のキャリアを通じ、組織の面でのダイバーシティ & インクルージョンプログラムの推進に尽力している。
早稲田大学卒、英文学、言語学の学位保有。
※このコラムは著者の個人的な体験と学びに基づくもので、所属組織の代表としての発信ではありません。

奥山 真司

2021 年 2 月、 Google 日本法人代表に着任、 Google 日本法人のビジネス成長および運営を統括。
1989 年にプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)に入社。マーケティング領域にてキャリアを積んだ後、2008 年より P&G Korea の社長、2012 年より P&G ジャパンの代表取締役社長を歴任。
2016 年からは、江崎グリコの常務執行役員マーケティング本部長として、同社の国内ビジネスおよびマーケティング組織を管掌。中長期の企業戦略および人材開発計画の策定にも携わる。
30 年以上のキャリアを通じ、組織の面でのダイバーシティ & インクルージョンプログラムの推進に尽力している。
早稲田大学卒、英文学、言語学の学位保有。
※このコラムは著者の個人的な体験と学びに基づくもので、所属組織の代表としての発信ではありません。

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