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販売・接客の現場で輝くキーパーソンに迫る本企画。今回は、カレーハウスCoCo壱番屋京急金沢八景駅前店で働く岡苗泉氏にインタビュー。全国から400人が参加した、壱番屋グループの接客コンテストで見事優勝を果たした岡さん。大切にしている接客のスタンスや、チームでつくるお店の魅力について語った。
カレーハウス CoCo壱番屋
京急金沢八景駅前店
岡苗泉氏
中央大学理工学部数学科に在学し、将来の夢は数学教師。座右の銘は「人は鏡」。高校卒業後、進路が決まったのを機に「大好きなカレーに関わる仕事がしたい」と考え、カレーハウスCoCo壱番屋でアルバイトをスタート。「全国接客コンテスト2025」では出場した400名の中から選ばれ、優勝を果たす。普段の接客では笑顔と気づきを大切にしながら、新人教育にも積極的に関わっている。お気に入りのトッピングは「海の幸」と「エビにこみ」。
「人は鏡」を座右の銘に気づきと笑顔を忘れない
━━まずは現在のお仕事についた背景を教えてください。
大学1年生の時、「何か新しいことを始めたい」と思ってアルバイトを探し始めました。カレーが好きだったこともあり、当店のアルバイトに応募したんです。飲食店で働くのは初めてだったので、最初は不安もありましたが、実際に働いてみると、店舗の雰囲気がとても和やかで、先輩スタッフが困っていそうなときにすぐ声をかけてくれるなど、自然にサポートし合える環境でした。
以前、店舗がリニューアルのために約2カ月間休業していた時期があったのですが、その期間もスタッフは誰一人辞めることなく、むしろ「またこのお店で働きたい」と思っていました。そうしたあたたかい職場の雰囲気に支えられて、楽しく接客できているのだと思います。
1993年に初めて接客コンテストを開催し、通算18回目の実施となる今年は、6年ぶりに会場に集まる形で実施。400名が出場した予選を勝ち抜いた9名が実技を行い、岡さんは見事優勝に輝いた。
━━普段の接客応対で特に意識されていることは何ですか。
一番大切にしているのは「笑顔」です。これは「ニコニコ・キビキビ・ハキハキ」という壱番屋の社是にも通じており、常に笑顔で、そして機敏な動作、さわやかな態度でお客さまに接することを意識しています。アルバイトを始めた当初から、ずっと変わらず心がけていることです。
私の座右の銘に「人は鏡」という言葉があるのですが、自分が笑顔で接すれば、お客さまも自然と笑顔になってくださる。そんな思いを込めて、どんな時でも明るい表情を心がけています。
もうひとつ意識しているのが、何事にも気づけるようになりたいということです。たとえば、お水を飲み干してグラスをテーブルの端に置かれているお客さまがいたら、おかわりを求めているのかなと察して声をかけたり、注文の時に迷っている様子があれば、さりげなくおすすめメニューをご案内したり。このように、接客業は単に言葉を交わすだけでなく、「空気を読む」ことがとても大事な仕事だと思っています。お客さま一人ひとりのちょっとした仕草や表情に気づけるよう、常に目と心を配るようにしています。
━━CoCo壱番屋ならではの接客応対として、どんなことを心がけていますか。
メニューが多いので、おすすめを聞かれることもよくあります。そんな時、お客さまに選択肢を提示することは大切ですが、あれこれ説明しすぎると逆にお客さまのペースを乱してしまうことも。そこで、あくまでも注文や選択の“後押し”にとどめ、お客さま自身が「これにしよう」と自然に選べる距離感を大切にしています。
たとえば、注文の際に「辛さはどうされますか?」と聞く場面でも、辛さのレベルやトッピングをすべて一度に説明すると迷わせてしまうことがあります。そこで私は、「よく出るのはこのくらいですよ」「初めての方にはこの辛さが食べやすいですよ」と、お客さまが少しでも選びやすいヒントをさりげなくお伝えするようにしていますね。
続きは本誌でお楽しみください。
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