流行語「エッホエッホ」 に爆速で便乗 ほっかほっか亭が明かすミーム活用の裏側

12月1日、2025年の「現代用語の基礎知識選 2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」が発表され、年間大賞は「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」に決定しました。また、トップ10のひとつに、SNSを中心に爆発的な広がりを見せた言葉「エッホエッホ」 が選ばれました。

“エッホエッホ”とは、SNSユーザーがメンフクロウの走る画像に擬音を添えて投稿したことから急拡散したミームを指します。子どもから大人まで思わず口にしたくなる語感、「伝えなきゃ」と急いで駆け寄るようなコミカルさが支持され、2025年を象徴するネット文化となりました。

このムーブメントの中で、特に注目を集めたのが、ほっかほっか亭による“唐揚が走る”投稿です。ミーム誕生からわずか2日で投稿を実施。そのスピード感とブランドらしさの両立は、なぜ実現できたのでしょうか。今回、月刊『販促会議』2025年8月号に掲載されている「ミーム・マーケティング戦略と実践」特集記事の一部をダイジェストでお送りします。記事の全文は本誌でご覧ください。

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社内デザイナーのある一言から即日投稿へ

2025年春、メンフクロウが走っているように見える1枚の画像から生まれた、通称「エッホエッホミーム」。SNSユーザーがその画像に「エッホエッホ」などの効果音を添えて投稿したことで一気に拡散され、キャラクターから企業まで、幅広いアカウントが便乗。一部の投稿は数万インプレッションを記録するなど、Xを中心に一大トレンドとなった。

なかでも、いち早くこのムーブメントに乗ったのが、持ち帰り弁当チェーンを全国に展開するほっかほっか亭だ。企業アカウントの中でも特に素早い対応が注目され、SNS上で大きな反響を呼んだ。同社取締役の飯沼俊彦氏によると、この投稿は独自のSNS戦略が功を奏した結果だという。

「当社のSNS戦略で獲得したいパーセプションは、『誠実さ』『接しやすさ・親しみやすさ』『応援したくなる気持ち』『親近感』『遊び心』の5つで構成されています。今回のエッホエッホミームの投稿は、親しみやすさや遊び心といったポイント、そして方針として定めている双方向のコミュニケーションを実現する目的で発信しました」(飯沼氏)。

元ネタにあったメンフクロウは、同社の唐揚が走っているようにアレンジ。投稿文も「あたたかいうちに届けなきゃ」とすることで、商品の魅力をさりげなく伝える内容に仕上げた。

現在、同社のX運用を担うのは、3人からなるSNSチームだ。月間200~300本という高頻度投稿を続けるなか、今回の投稿の起点となったのは、意外にもSNS担当ではない社内デザイナーの一言だったという。

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