5月18日開講の「コピーライター養成講座 渡辺潤平クラス」では、コピーライター・渡辺潤平氏から、プロとして安定した出力を出し続けるために必要な言葉の「ストレッチ」「筋トレ」「実戦」を学びます。本記事では、なぜその3ステップが必要なのかを解説します。
私は今、右足の踵(かかと)を痛めています。
踵の骨に「骨棘(こつきょく)」という名の、文字通り小さな棘ができてしまい、それが周囲の神経を刺激し、足底筋膜炎を引き起こしているのだとか。理由は明白。十分な準備運動もしないまま雪山でスキーや登山に勤しみ、その後のケアもおろそかに、翌日は無邪気にバスケを楽しむ。そんな週末を繰り返してしまったからなのです。
私がお伝えしたいのは、足の痛みなどではなく、身体に起こることは言葉にも起こる、ということなんです。
適切な準備を怠ったまま、いきなり全力で優れたコピーを書け、と言われても、なかなか難しい。とくに年齢を重ねてきてからはそれを痛感します。「いいコピー」を書こうといくらもがいても、浅い思考でとどまってしまう。すぐに息切れしてしまう。結果、考えること自体が苦痛になってしまう。そんな経験はありませんか。
それは能力ではなく、「進行」に問題があるのだと私は考えます。
この「進行」について、私は試行錯誤を続けてきました。キャリアも25年を超え、ようやくひとつの「型」のようなものを見出せてきた気がしています。
と、大袈裟に語れるほどではないのですが、私が徹底しているきわめてシンプルな3つのステップをご紹介させていただこうと思います。
①言語脳をONにする→言葉の「ストレッチ」
言葉は、水や空気と同じぐらい生きていく上で欠かせないもの。一方で、使えば使うほど摩耗していく厄介な存在でもあります。
同じ人間関係の中で、同じ領域のことばかりを相手にしていると、自然と語彙も狭まり、言葉はどんどん硬直していく。それを矯正していく必要があります。
凝り固まった自分の言葉を解きほぐす、という作業を定期的に行っていくことは、書き手として欠かせないルーティンであると考えています。
②幅と深さを意識して言葉の強度を高める→言葉の「筋トレ」
筋トレ……そう聞くと、100本書け!寝ずに考えろ!的なことを想像しがちですが、私の場合はアプローチが異なります。
言葉の可動域を広げるには、意識的にトレーニングしていくことが必要。そしてそれは継続することで初めて自分自身の力となります。
キーワードは「入力」。バランスの取れた高品質な入力こそが、質の高い「出力」を生み出す資源となるのです。
③高次元でアウトプットできる状態を維持する→言葉の「実戦」
プロである以上、相手の期待を絶えず超えていくことを矜持とすべきです。そのためには、いつでも自分が安定していいアウトプットを出し続けるためのワークフローを持っていることが必要です。
私の場合、まず相手の話をしっかり自分に取り込むこと。
できるかぎり、毎日同じペースで考える時間を刻むこと。
無駄なことに時間を費やさないこと。
プロのアスリートは、試合開始の何時間も前に会場に入り、じっくりと身体を作りながら心も整えていく。その感覚をイメージしながら、安定した自分を心がけています。
この「進行」を意識的に繰り返すことで、プロの端くれとして、なんとか今日まで生き抜くことができました。一瞬まばゆく輝くよりも、いい仕事をいぶし銀に長く続けたい。このやり方は、私の人生観そのものとも言えます。
ここまで書かせていただいた「進行」の具体については、来月開講予定の渡辺潤平クラスにて、解像度を上げてお話しする予定です。書き手として、長いスパンで考えることを楽しみたい。あなたがそう考えているのなら、何かのお役に立てるかもしれません。
ちなみに、私の足は全治二ヶ月だそうです。やれやれ。

コピーライター養成講座 渡辺潤平クラス
| 開講日 | 2026年5月18日(月) 19:00~21:00 |
| 講義回数 | 全3回 |
| 開催形式 | 教室(表参道)とオンラインを各回自由選択できるハイブリッド形式 |
無料体験講座のアーカイブも配信中。視聴はこちら

