2000年代に小学生女子を中心に人気を集めたナルミヤのキャラクター群が、平成レトロや“平成女児”ブームを背景に再び存在感を高めている。6月17日に東京ビッグサイトで開催中の「第19回ライセンシングジャパン」内で行われた「日本キャラクター大賞2026」の表彰式で、ナルミヤ・インターナショナルの「ナルミヤキャラクターズ」が選定委員特別賞として表彰された。
ナルミヤ・インターナショナルの「ナルミヤキャラクターズ」
平成期の人気キャラクターを現代の感性で再構築し、アパレルや雑貨、ポップアップ、コラボ施策を通じて若年層にも接点を広げた点が評価された。懐かしさだけに頼らず、IPを再活性化した事例として注目された形だ
ナルミヤキャラクターズは、当時のナルミヤ・インターナショナル(旧ナルミヤ)が展開していたジュニアブランドから生まれたオリジナルキャラクター群。『エンジェルブルー』のナカムラくん、『メゾ ピアノ ジュニア』のベリエちゃん、『ポンポネット ジュニア』のミントくん、『デイジーラヴァーズ』のルッキーなどを中心に展開するIPコンテンツで、2000年代にジュニア世代を中心に人気を集めた。
一方、当時のナルミヤは百貨店での直営店舗販売を主力としており、百貨店市場の縮小は業績に直結しやすかった。同社の有価証券報告書によると、全国百貨店の売上が2003年をピークに下降局面に入ると、ナルミヤの業績も減収減益へ転じた。失速の背景には、百貨店依存からの脱却やブランドコンセプト転換の遅れがあり、2010年3月には上場廃止も経験している。
ナルミヤ・インターナショナル取締役会長の國京紘宇氏(右)
ナルミヤ・インターナショナル取締役会長の國京紘宇氏は表彰式で、2000年代に一大ブームを築いた後、同社が一時低迷したことに触れ、「会社もちょっとずっこけちゃいまして」と振り返った。そのうえで、自身が社長に就任した2023年に「仕掛け始めようと思った」と説明。さまざまな施策を通じて、ナルミヤキャラクターズの再ブレイクにつなげてきた。
その象徴の一つが、リアル接点の拡大だ。同社は2025年2月、東京・新宿の商業施設「ルミネエスト新宿」で「ナルミヤキャラクターズ POP UP SHOP」を開き、同月から東京、大阪、名古屋、仙台の4都市でテーマカフェを開催した。3月には「メゾピアノジュニア」25周年記念として、「ベリエちゃん」単独のPOP UP SHOPも展開。いずれも整理券対応となる盛況ぶりだった。

