フィジカルからウェルビーイングへ 変化する中国の生活者の健康意識

博報堂生活綜研・上海は7月23日、「中国生活者の健康意識と行動」に関する研究成果を発表した。2026年6月から7月にかけて、中国国内の20〜59歳の男女1600人を対象に調査を実施したもので、中国の生活者の健康行動、健康指標への関心、健康認知、健康消費などにおける実態が明らかになった。

「健康を重視」ほぼ9割 「性格」や「環境」などより広い健康要素に着目

生活者の直近1年間での健康意識について調査したところ、全体の36%が「健康をとても重視するようになった」、50%が「やや重視するようになった」と回答。およそ9割が「健康意識が高まった」と回答した。

グラフ その他

直近1年の健康意識の変化

健康の要素のうち、「非常に重視している」と答えた割合を直近1年間と過去2~3年間で比較すると、「性格」「環境」「認知」「容姿」「交友関係」に関する健康項目の増加幅が、「身体的指標」を上回る結果に。

特に「ネガティブな感情の発散」「自分の性格の理解と受容」といった性格に関する項目や「快適な物理的環境」といった項目は「身体指標が正常」と回答した割合を上回っており、より統合的なセルフマネジメントとして健康が捉えられていることが明らかになった。

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健康を重視している分野の違い。直近1年間と過去2~3年間の回答結果を比較し、意識変化を調査した。

健康維持は食事から ほぼ半分が「食事の栄養バランス」に投資

健康意識の変動と共に増加したのが健康関連の支出。直近1年の健康支出を尋ねたところ、「大幅に増加」「やや増加」と回答した割合は全体の80%を占めた。

グラフ その他

直近1年の健康支出の増減についての調査結果。

支出が増えた項目では「食事の栄養バランス」(49%)や「サプリメント」(41%)といった栄養面を重視する項目が上位に。

年代別に見ると、20代では運動(39%)や美容(22%)など、アクティブに自分を磨く項目の回答が多い。一方、30代では睡眠(43%)や中国式養生(36%)など、リカバリー関連の項目の回答率の高さが目立つ結果に。40代以降になると全体よりも健康情報の学習・収集やAIを活用した健康管理など、より効率的に健康を求める項目の回答率が他世代よりも高くなった。

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