サイゼリヤの値上げに「ありがとう」 ネガティブな内容も好意的に受け止められる広報の共通点

サイゼリヤは10月14日、値上げを発表し、メニュー全般で29日から「平均6%」価格改定する。他社の多くが値上げする中、これまで「値上げしない」と宣言して踏ん張ってきたサイゼリヤ。値上げを「当社の努力不足」と説明する同社の発表に対し、SNSなどで多くの人から激励や支持の声が上がっている。同じ値上げの広報でも、消費者から支持されるものにはどのような共通点があるのか。

総務省統計局によると、2025年度の消費者物価の総合指数は、2020年を100とした場合に112.3、前年度比で2.6%の上昇となるなど、年々物価は上昇している。そんな中、サイゼリヤの松谷秀治社長は2022年10月の記者会見で「値上げしません」と宣言。同社は足元の原材料高を価格に転嫁せず、値上げしてこなかった。

サイゼリヤの店舗

値上げの理由は「当社の努力不足」

価格維持に取り組み踏ん張ってきた同社だが、ついに苦渋の決断に至った。原材料価格の高騰や、エネルギーなどのコスト上昇が続き、「当社の努力不足により、食材の不足や原価上昇を吸収できない事態が発生している」とリリースにつづった。その上で、「慎重に検討した結果、今後も商品の品質を維持し安定して提供していくため、価格改定を実施させていただく」とし、利用者に謝罪したうえで、理解を求めた。

価格改定は29日からで、メニュー全般について平均6%(レジャー施設周辺の店舗などでは平均10%)の値上げに。例えば300円(税込み)の「ミラノ風ドリア」 は320円(同)、400円(同)のメニューは420~430円(同)となる。一方で、利用の頻度が多いランチなどのメニューについては価格を変更しないとしている。新しい価格を紹介したリリースは、「おいしい食事を気軽に楽しんでいただけることを大切にし、より多くのお客様に楽しい食卓 をお届けできるよう取り組んでまいります」と締めくくられた。

値上げにも企業の姿勢にも称賛の声

このリリースの発表後から、値上げのニュースを報じるSNSの投稿などに、利用者らから同社への激励や支持のコメントが相次いだ。「ここまでよく頑張って据え置いてくれたよ。ありがとう」「サイゼに行くと安くて温かくておいしいものが食べられる。サイゼリヤありがとう」などと、これまで踏ん張った同社への感謝のメッセージが寄せられたのに加え、「潰れたら困るからむしろ10%くらい上げてもいい」「これでもまだ安い。もっと取っていいのでは」など、同社を心配してさらなる値上げを受け入れるコメントまであった。

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