我々は、デジタルメディアで「邪魔」されたがっている

「邪魔(interruption)」と似て非なる概念として「妨害(intrusion)」がありますが、こちらはインターネットにおいて極端に嫌われます。画面をスクロールするたびに追いかけ回されるバナーであったり、強制視聴の動画インサートだったり、いわゆる「intrusive(妨害的)」な広告に、生理的なものに近い、強い不快感を覚えることがある方も多いのではないでしょうか。このことには二つの理由があります。一つは、インターネットの登場前、英文学者であり、文明批評家のマーシャル・マクルーハンが正しくも喝破した通り、メディアは感覚器官の延長であるため、我々は妨害的な広告に対して、ある意味、身体の一部を乗っ取られているような感覚を覚えるためです。

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井上 大輔(OFFICE pianonoki マーケター)
井上 大輔(OFFICE pianonoki マーケター)

OFFICE pianonoki マーケター。
ヤフー 、ニュージーランド航空、ユニリーバでデジタルマーケティングの責任者を歴任し現職。advertimesコラムニスト。
ツイッター:@pianonoki
著書に「デジタルマーケティングの実務ガイド」

井上 大輔(OFFICE pianonoki マーケター)

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