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[米国メディア事情]自動車メーカー、スーパーボウル舞台に熱いレース

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独メルセデス・ベンツは「ツイート」を燃料にしたユニークな自動車レースを開催

6日に開催される「第45回NFLスーパーボウル」。ここ数年、米自動車業界は長い低迷期に入っていたが、2010年はトヨタを除くほとんどのメーカーが業績を回復し、今年は8社が「広告界最大のイベント」に参戦する。

注目の的は、初参戦の独メルセデス・ベンツと過去数年参加している韓国・起亜自動車だ。メルセデス・ベンツはスーパーボウルCMに合わせて2日から4日まで、キャンペーン「ツイート・レース・トゥ・ザ・ビッグゲーム」を開催。1チーム2人組計4チームが全米の4つの場所からゴール地ダラスを目指してベンツを走らせる。燃料は各チームを応援する人たちの“ツイート(ツイッター上のつぶやき)”だ。ゴールのタイムを競うだけでなく、道中に与えられたソーシャルメディア関連の課題をこなすとポイントを稼ぐことができる。

メルセデスはこれを「世界初のツイッター燃料補給レース」と呼んでいる。ソーシャルメディアのエキスパートであるチームドライバーと、各チームに“コーチ”として参加するテニスのセリーナ・ウィリアムズなどのセレブが、フォロワーにツイートを呼びかける。フェースブックの同社ファンページにある「LIKE(いいね!)」ボタンを押すとイベント詳細を見ることができ、ツイッターでの参加を促進する。優勝チーム2人には「Cクラスクーペ2012モデル」が贈られるほか、フォロワーのなかから抽選で同社が協賛するスポーツイベントに2泊3日で招待される。

起亜自動車はクイズで当日のCMに誘導

起亜はスーパーボウル開始前の1日から6日まで「ワン・エピック・コンテスト」を開催し、期間中5つの問題を出す。最後の問題はゲームの第1クオーター内で出題されるため、必ずスーパーボウルCMを見なければならない。すべての問題の答えが最後のパズルを解く鍵となり、最初の正解者5人に中型車「オプティマ」が進呈される。

30秒スポット最高300万ドル(2億4000万円)といわれる今年のスーパーボウルCMだが、ゲームが始まる前から自動車業界の熱いレースはすでに始まっている。(松本泰輔)