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カンヌ、日本語名称も変更 「広告」から「クリエイティビティ」へ

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「カンヌライオンズ」を通称に

フランス・カンヌで毎年6月に開かれる「カンヌ国際広告祭」の日本語公式名称が、「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」に変更される。日本代表の東映エージエンシーがこのほど明らかにした。英語表記の変更に伴う措置で、名称から「広告」の文字が外れ「クリエイティビティ」に置き換わった。

以前から欧米などで親しまれている通称「カンヌライオンズ」を日本でも広めたい考え。

英表記の名称変更は、昨年10月に発表された。従来の“CANNES LIONS International Advertising Festival”から、“CANNES LIONS International Festival of Creativity”に変わっている。

PRやデザインの部門を新設するなど、年々カテゴリーを増やす中で、「広告の祭典」とする従来の定義が適切でなくなったと判断した。カンヌ運営会社(英ロンドン)のテリー・サベージ会長は昨年11月、宣伝会議のインタビューで、サイバー部門やプロモ&アクティベーション部門など、新設カテゴリーへの出品がフィルムやプリントなどの部門と比べて急増していることに触れ、「『広告』の枠で語りきれなくなった現在の状況を反映している」と述べた。

日本語名称の検討にあたっては、日本からのカンヌ審査員経験者など、有識者へのヒアリングを基に検討を重ねた。「クリエイティビティ」には、制作にとどまらず創造力や革新性の意味を込めたという。「広告制作者としてのクリエーターだけでなく、営業や広告主も含めたあらゆる立場の人にカンヌに参加してもらいたい」(東映エージエンシー)としている。

【関連記事】カンヌの名称から「広告」をはずした理由――テリー・サベージ会長に聞く(2010年11月12日)
カンヌ日本公式サイト内のプレスリリース