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復興へ、想いをひとつに――関テレが交通広告で義援金呼び掛け

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関西テレビ放送は、東日本大震災の発生を受けて、翌週の17日から23日まで、義援金を求める交通広告を掲出した。日本赤十字社が受け付ける義援金への募金を呼び掛けるもの。大阪・梅田の地下街「ホワイティうめだ」の一角に大型サイズ(B0×8枚)の広告が掲出されたのは、17日の朝。「想いをひとつに。がんばろう、日本。」というキャッチフレーズが書かれたシンプルなポスターが目をひいた。宣伝部マネージャーの片山三喜子氏は「私自身、11日は東京にいて震度5強の地震を経験し、何かできることはないかと考えた」と振り返る。

「月曜日にすぐアートディレクターとコピーライターに声をかけて制作を依頼した。水曜日には印刷が上がってきて木曜朝には掲出。印刷会社、広告会社、媒体社など多くの皆さんのおかげで実現できた」(片山氏)

広告枠は、もともと同社の深夜番組の宣伝用に手配していたものを使った。梅田や心斎橋など、数カ所で交通広告を掲載するほか、ヤフーのバナーやメールマガジンの広告も差し替えて対応したという。アートディレクションとデザインは、大垣ガク氏(RISSI INC.)が担当し、コピーは第48回宣伝会議賞のグランプリを受賞した水谷俊次氏が担当した。

「阪神大震災を経験している関西の人間にとって、今回の大災害は他人事とは思えない。当時も系列局の人に助けられたし、被災者と他の地域に温度差があることも感じていた。だからこそ、宣伝をする立場で少しでも何か役に立ちたいという思いが強かった」(片山氏)

広告の掲出はすでに終了しているが、同社は今後も番組などを通じて、募金をはじめとした復興への協力を積極的に行うとしている。