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「赤いカップ」は子どもたちの希望の象徴 WFP 国連世界食糧計画「RED CUP CAMPAIGN」開始

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WFP

RED CUP CAMPAIGN」のサイト。(C)JAWFP

国連の食糧機関である「WFP 国連世界食糧計画」(以下、WFP)の給食プログラムの公共広告が、今年7月からACジャパンの支援キャンペーンとして新たにスタートした。2008年、2009年に続く第三弾で、今回もこれまで同様、「HOPE」というメッセージと赤いカップを大事に持つ子どもたちが印象的な広告だ。

今年のメッセージは「FOOD IS HOPE」。この広告に描かれている赤いカップは、学校給食がもたらす希望の象徴。「わずかな食糧が子どもの人生を大きく変える」というメッセージを伝えている。

この活動をさらに広く伝えるべく、WFPの公式支援窓口である国連WFP協会は、11月1日より「RED CUP CAMPAIGN」を開始。専用ウェブサイトをオープンした。

キャンペーンの目的は、企業各社にWFPの学校給食を支援する「寄付付き」キャンペーン商品の販売を通じてWFP支援の輪を拡大してもらうこと、そして多くの人たちに世界の子どもたちが直面する飢餓の問題を理解し、活動に協力してもらうこと。

今後、個人の支援を増やすべく、WFPと活動を知ってもらい、愛着を持って継続的に支援してもらう場として、このサイトを活用していきたいと考えている。

この活動を行う背景には、東日本大震災の影響もある。WFPも直後より、救援物資の物流拠点の設置や救援物資の輸送、高カロリービスケットの提供などのほか、現地で即戦力となる日本人職員をジャパン・プラット・フォームに出向させるなど、さまざまな緊急支援活動を行ってきた。

今回の震災では、WFPのように多くのNGOやNPOが支援活動に注力。国内外のさまざまな人たちが寄付をしたり、ボランティア活動に取り組んでいるのは、周知の事実だ。しかし、その一方で新たな課題も生じている。途上国支援や国内各地域の高齢者支援など、NPOが従来から行っている活動に対する人々の意識が薄くなってしまったのだ。

こうした背景も踏まえ、WFPでは、まだ活動を知らない人たちに知ってもらうと同時に、世界的な問題をあらためて考えてもらいたいという思いから、今回のキャンペーンを実施している。

サイトではフェイスブックとツイッターと連動した雪合戦ゲーム「SNOW PLAY」や活動について学べるクイズといったコンテンツも用意。クイズに全問正解すると、同サイト限定のオリジナル壁紙がプレゼントされる。また、「WFPマンスリー募金」に新規加入した人、既存のマンスリー募金支援者の中で増額してくれた人には、WFPオリジナルのRED CUPの携帯ストラップをプレゼントしている。遊びながら、活動を学んでほしいという考えから、今回はゲームやプレゼントといった企画をサイトに盛り込んでいる。

同サイトでは今後、WFPオフィシャルサポーターの冨永愛さんのエチオピア視察の様子などを紹介する。キャンペーンとしては、WFPエッセイコンテスト表彰式や子どもの飢餓をなくすための「ウォーク・ザ・ワールド」といったイベントを実施する予定だ。