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展覧会カタログ所蔵数は日本一、国立新美術館、開館5周年で新たな発信を開始

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国立新美術館

アートディレクター・佐藤可士和氏による開館5周年シンボルマーク。「この5年間でまさに、日本、東京の中心部から、社会に対して新しい美術の場を提供してきた国立新美術館。美術と人、美術と地域との関わりの新しいあり方を提示する存在となったことをとても嬉しく思うと同時に、今後も新たな可能性に向かって進化し続けてほしいという願いを込めて、5周年記念のロゴをデザインしています」。

今年1月21日に開館5周年を迎える国立新美術館は、「国立新美術館開館5周年スタート企画」を開始。アートディレクター・佐藤可士和氏による開館5周年シンボルマークを発表している。

同美術館は2007年1月21日に、作品を収集しない代わりに、美術に関する資料や情報を収集し公開する、新しいタイプの美術館として開館。以来、①展覧会の開催、②美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、③教育普及活動の3つを柱に活動を続けてきた。

現在、同館の展覧会カタログ所蔵数は約8万点で、日本一の所蔵数を誇る。これまでもアートライブラリー内で貴重資料の展示をしたり、資料に関連する講演会を行うなど、積極的に情報発信を行ってきた。今後はカタログだけではなく、DMや目録、写真など展覧会に関連する資料の収集・公開にも注力する。

また、展覧会に合わせた講演会やアーティスト・トーク、シンポジウムなど、来館者の作品鑑賞の充実を目的とした多彩なプログラムを、これまで数多く実施してきた。開館以来、45名のインターンを受け入れた他、ボランティアとして活動する大学生・大学院生のサポート・スタッフの延べ登録数は400名を超える。来館者を対象としたもののみならず、美術館活動の理解促進や人材育成を図る試みも継続している。

今年は従来通り、さまざまな企画展を実施するほか、特に美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、教育普及活動の発信や関連イベントの開催に力を入れていく考えだ。

スタートとなる1月はさまざまなイベントを実施。1月21日(土)は開催中のすべての展覧会の観覧料が無料になるほか、1月20日(金)~22日(火)はオペラコンサート、絵本と音楽のスペシャルライブ「えほんうた」、開催中の展覧会「野田裕示」のアーティスト・トーク、佐藤可士和氏による子ども向けワークショップ「デザインって何だろう?」が開催される。また、1月18日(水)~30日(月)には3Fライブラリー前にて「国立新美術館別館の建築とその時代―当館所蔵資料で見る昭和初期の都市モダニズム文 化―」というテーマで、貴重資料の展示を行う。

国立新美術館では、5周年企画に合わせて公式ツイッターとフェイスブックも開始。今後は展覧会以外の取り組みやさまざまな情報を、これらを使って発信していく。