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「モー娘。」OGの吉澤ひとみがヘンケルジャパンの企業フェイスブックに登場し、一消費者視点から会社をナビゲートする試みが始まった。この企画は、ヘンケルジャパンが「ヘンケルを知らない人でも当社に興味を持ってもらえるきっかけ作りに」（同社広報室）と立ち上げた企画である。

本企画は全4回構成で、吉澤氏と同社ブランド担当者との質疑応答による対談形式で会社及びブランドをナビゲートしていく。紹介されるブランドは、同社2大ブランドであるヘアケアの「シュワルツコフ」と工業用接着剤の「ロックタイト」。「シュワルツコフは主にサロン用、ロックタイトは工業用と、主にBtoB商材であることから、一般の消費者に対する認知度が低い。著名人をアイコンに立て、当社を知らない消費者視点から質問をしてもらうことで一般消費者の認知度を高めることが狙い」と話す。

吉澤氏を起用した理由としては、「彼女自身がいつもヘアカラーをしており、髪に関する意識が高いこと」、そして「趣味がロードバイク、フットサル、ランニングと工業用接着剤を使用する分野に関心が高いこと」から、2ブランドのナビゲーターとしてまさに適任であったため。更に、同社は現在フェイスブック上で新卒採用を一本化して行っているため、「今の新卒対象者がまさにモー娘。で育った世代であり、若い世代にとって関心を惹くテーマとなるはず」との狙いもあったという。

現在、2ブランドの第一回企画が公開中。「シュワルツコフ」では吉澤さんに同ブランド製品を使ってもらいヘアスタイリングを提案、「ロックタイト」では実際に接着剤の強度を計ってもらい製品を紹介している。第4回の最終回では動画形式でナビゲートを行うほか、サインと同ブランド製品をプレゼントする企画を設けており、「最後まで読ませる」よう計画されている。

『広報会議』2012年3月号
　企業210社に独自リサーチ　成長企業の広報戦略
本特集では、企業210社に独自リサーチ。活動の現状、そして課題をあぶり出した。各社各様の活動を俯瞰することで、あらためて自社の広報はどうあるべきか、新たな戦略策定に向けて考えるきっかけにしていただきたい。