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初の官民連携で映画監督・木下惠介の生誕100周年プロジェクトがスタート

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監督Ver.メインビジュアル

プロジェクトのスローガンは、木下監督の言葉「人生は、色々あるから美しい。」 (C)松竹株式会社

松竹、浜松市、小豆島町は15日、映画「二十四の瞳」、「楢山節考」などで知られる映画監督・木下惠介の生誕100年プロジェクト「ひとつ木の下プロジェクト」を実施すると発表した。「『本当の人間』を描くことにこだわり、全ての人に幸せになってほしいと映画を通じてエールを送り続けた木下監督のメッセージを困難に直面する日本や世界の人々に知ってもらいたい」(松竹・迫本淳一社長)考え。国内外で記念上映を実施するほか、DVDや本の販売なども予定している。

映画監督の生誕プロジェクトを官民連携で実施するのは初めてで、松竹の迫本淳一社長が実行委員長、木下監督の生誕地である浜松市の鈴木康友市長、映画「二十四の瞳」の舞台となった小豆島の塩田幸雄町長がそれぞれ副委員長を務める。

鈴木市長は、「本田宗一郎氏に代表されるような遠州人の“やらまいか”精神(何でもやってやろうという精神)を、木下監督も持っていた。さまざまなジャンルの映画制作に挑戦し続けた木下監督を知ってもらうことで、改めて浜松をPRしていきたい」と語り、市内にある木下惠介記念館で松竹とともに制作するオリジナル映像を流す計画などを明らかにした。

また、塩田町長は、「木下監督によって、小説『二十四の瞳』が映画化されることがなければ、小豆島の観光PRはなかった。感謝のつもりで臨みたい」と話した。他にも、映画の撮影地となっている自治体(長野原町、笛吹市、御前崎市、蒲郡市、下関市、北九州市、唐津氏、長崎市、薩摩川内市)が協力し、各地で木下監督作品の上映会を開催する。

なお、3月1日からサントリーが全国で放映しているザ・プレミアム・モルツの新CM「ビールの歴史篇」に登場するさまざまなビールを飲むシーンにも、木下監督の映画やドラマ全15作品が使われている。