まだまだ残暑が厳しいが、暦の上では夏は終わりに近づいている。私にも身に覚えのあることだが、多くの学生が溜まった宿題をやり始め、お子さんのいらっしゃる読者の中には毎日口を酸っぱくして「宿題をしなさい!」と子どもたちに言い疲れた方もいるのではないだろうか。
米国ではこの夏、十代の若者たちが進んでサイエンスやテクノロジーを学ぶDIYバーチャルキャンプ「Maker Camp」が実施された。バーチャルキャンプなので当たり前だが、全てオンラインで実施される。企画したのはGoogleで、主に13歳から18歳の学生を対象とし、7月14日から8月24日までの6週間に渡って、30のプロジェクトを立ち上げ、学生にサイエンス、テクノロジーを学んでもらおうという主旨で参加費は無料。サマーキャンプは初の取り組みで、Googleは著名な雑誌「Make:」と協力して、Google+を活用し開催された。このキャンペーンの結果、この夏50万人以上のGoogle+ユーザーがサークルに追加した。
毎朝、キャンプカウンセラーがプロジェクトを作成するにあたってのヒントやアドバイスを与え、それぞれプロジェクト作りに励む。午後になると、キャンプ参加者がGoogle+ハングアウト(ビデオチャット機能)を使用し、プロジェクトについて話し合ったり、キャンプ参加者が提出した写真をみたりするというわけだ。
スケジュールを見ると、曜日ごとにテーマが分かれている。月曜日から金曜日までの一部を紹介したい。どれも興味をそそるものばかりだ。
■月曜日「Maker Monday」
月曜日は「作って見よう月曜日」と題され、ファンキーなジュエリー作りや、ガラクタを使用したロボット作り、その他昔ながらの方法で製本等に挑戦している。
・ビデオ紹介~木と紙を使った昔ながらの製本の仕方
地味ながら、製本とはどういうプロセスでできるのか知ることができる。興味深い。
■火曜日「Tinkering Tuesday」
火曜日は、「いじってみよう火曜日」で、マシュマロキャノン作りや、月曜日に作ったロボットを使ってストップモーションアニメーションを作成したり、ロープのいろいろな使い方等を学んだりした。
○ビデオ紹介~マシュマロキャノン砲
マシュマロの中にビー玉を入れると2倍の距離を飛ぶそうです。冒頭紹介したオバマ大統領と少年の動画を紹介します。必見です。
○ロープの使い方
驚くことに、この二人が乗っている見晴らし台を作り上げてしまった。
詳しくは、こちら。
■水曜日「Weird Science Wednesday」
水曜日は「奇妙なサイエンス」の日。暗闇で光るキャンディー(食べられる)の作り方から、ポテトキャノンと名づけられた、まさにバズーカのようなものまで挑戦。
(次ページヘ続く)
「マーケティングからイノベーションを起こすために」バックナンバー
- 客が支払い料金を決める「パネラケアズ」カフェ~米国1800万世帯の食糧不安(food insecure)への取り組み(2012/9/28)
- 米国スーパーマーケットの新潮流~全店に「栄養士」がいる健康支援サービスや、食品をスコアで評価する「NuVal System(ヌーバルシステム)」が話題(2012/9/14)
- ロンドンオリンピックで繰り広げられた広告の戦い(2012/8/10)
- 消費者の待ち時間を狙ってマーケットシェアアップ!世界で広がる「バーチャルストア」キャンペーン(2012/7/27)
- 旅行業界のマーケティングトレンド。顧客を巻き込んだ広告活動。 ~エールフランス、ソフィテル、日本郵船の事例から学ぶ~ (2012/7/13)
- 米国スターバックスの新しい取り組み「Create Jobs for USA」~雇用を増やす取り組みから日本人が学ぶべきこと(2012/6/29)
- 急拡大する「ソーシャルビデオ」米国市場~米国ユニリーバ事例~(2012/6/15)
新着CM
-
AD
宣伝会議
味の素、パルコなど登壇。マーケティングの最新情報をお届けします。
-
クリエイティブ
マクドナルドのSNS施策「#シズル文學」で食欲を刺激 ナレーションは津田健次郎
-
クリエイティブ
YouTube Works award Japan 2023 グランプリは「『電...
-
コラム
バラエティ番組の「号泣事件」で自分らしさを考えた(勝地涼)【後編】
-
広告ビジネス・メディア
交通広告に接触した人数の計測手法定める「メジャメントガイドライン」第2版が公開
-
AD
マーケティング
社会に適応する事業をつくるために TANGLEが伴走する共創モデル
-
AD
特集
生き残るためのブランド戦略
-
人事・人物
【人事】電通(23年7月1日付、8月1日付)
-
人事・人物
PARTYの中村洋基氏がFIELD MANAGEMENT EXPANDに参画