コラム

編集・ライター養成講座修了生が語る いまどきの若手編集者・ライターの生き方

広告業界に生きる編集者【後編】

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林龍太郎(博報堂 編集者/編集・ライター養成講座2002年春コース修了)

僕が広告会社に入った当時驚いたことは、企画会議で雑誌を参考にしていたことです。雑誌編集者時代、取材相手の関連資料として過去の雑誌を読むことはあっても、企画を考えるために雑誌を参考にすることはほとんどなかったからです。ましてや「○○って雑誌で特集されてたんですよ」なんてことは口が裂けても言えませんでした。それだけ編集者はいち早く「面白いモノ・コト」を雑誌に乗せようとするし、他誌にはない独自な切り口で特集しようと努力します。

その点、僕はかけだしの編集者時代とても困りました。自分の好きなジャンル以外は知識がまるで足りなかったからです。たとえば、音楽に詳しい自信があっても、アニメの特集をやらなければならないかもしれないし、映画だったり、アイドルだったり、スポーツだったり、雑誌編集者をやる以上、どんなジャンルにも対応する必要があったからです。

実は、一番の解決方法は、「詳しい人に聞く」なんです(笑)。特集方針が決まってからいちいち勉強していたら間に合いません。いろんなジャンルについて概要とポイントだけを頭に入れておいて、いざとなったらその道に詳しいプロをブレーンとして巻き込んで、特集を作ります。これに鍛えられたおかげで、ジャンルレスに企画を考えられるようになりました。いまの広告の仕事でもほぼ同じやりかたです。

要は「広く浅く知識をストックする」「相談できるブレーンを身の回りに置いておく」ということですが、こうしたことを教えてくれたのは、編集・ライター養成講座でした。もちろんライティングや発想術についても教えてくれますが、そもそも来ている講師自身もブレーンになるような方だったので、その後の大きな人脈にもなりました。

編集者は面白い仕事ですし、経験を積めばいろいろなところでも能力を発揮できます。情報を“コンテンツ化”しないと人びとの記憶にまったく残らない時代、編集者のノウハウはますます必要とされてくると思います。

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林龍太郎(はやしりゅうたろう)
編集者・プランナー。成城大学卒。日立製作所に入社し、鉄道や新幹線の営業を担当。編集・ライター養成講座を受講し、卒後はマスコミ業界専門誌から編集キャリアをスタート。太田出版『QUICK JAPAN』編集部、フリーの編集者を経て、08年博報堂入社。エンゲージメントクリエイティブ局所属。東京インタラクティブ・アド・アワード金賞、アドフェスト金賞、スパイクス アジア銀賞、電通広告賞最優秀賞、中国国際広告際銀賞など。

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