電通と、宿泊旅行予約サイト「じゃらんnet」やグルメサイト「ホットペッパー」などを運営するリクルートライフスタイルは7日、旅行需要創出を目的とした新企画「初 TABI」プロジェクトを共同でスタートした。

プロジェクトは、学生を中心とした若年層をターゲットに、魅力ある国内旅行商品を提供することを通して、全国各地の地域活性化をサポートするというもの。

国内旅行市場が縮小傾向にある中、地域にとっては、新たな旅行需要の創出が急務となっている。加えて、地域の新しい魅力の開発やPR、現地における観光プログラムの整備が遅れているという現状もある。

電通とリクルートライフスタイルはプロジェクトを通して、地域・自治体とさまざまな企業が連携するスキームを構築するとともに、魅力ある旅行商品の企画・開発をサポートすることで、若年層をターゲットとした観光誘致を促進したい考えだ。

開発する旅行商品のコンセプトは“初めてに出会う旅”。「初 TABI」限定の現地プログラムや、賛同企業から提供される特典を盛り込んだ旅行プランを提供し、その中で地域の知られざる価値や観光資源を伝えていく。

プロジェクトの第1弾の対象エリアは、沖縄県。沖縄県の平成24年度「元気プロジェクト」助成事業の一環として、2013年1〜3月に実施する。賛同企業としては、キヤノン、トヨタ自動車、日本航空、パイオニア販売、ロッテの5社が名を連ねる。

プロジェクトの認知拡大・販売促進にも積極的に取り組む。1月14日にはテレビ番組『初めての女子旅。』をテレビ東京系列6局ネットで放送するほか、リクルートライフスタイルが企画制作する月刊誌『じゃらん』と『ホットペッパー』本誌で「初TABI in沖縄」の特集記事を組む予定。また、日本カーライフアシスト（JACLA）の協力のもと、全国の自動車教習所に設置されているデジタルサイネージ「JACLA TV」でも告知を行う。

今後は、全国各地域へとプロジェクトの対象エリアを順次広げていく予定。長期的には、プロジェクトを国内各地域の活性化に資するプラットフォームへと育てていきたいとしている。