ピュブリシスとオムニコム合併、広告世界最大手へ #ブレーン

広告世界大手2位の米オムニコムグループと仏ピュブリシスグループは28日、合併に合意したと発表した。両グループの2012年年間売上高総利益は合算で約2兆2300億円。首位のWPP（約1兆6200億円）を超え、世界最大の広告会社となる。

今回の合併により、BBDO、DDB、Goodby,Silverstein & Partners、TBWA（以上オムニコム・グループ）と、ファロン、レオ・バーネット、サーチ＆サーチ、レイザーフィッシュ（以上ピュブリシス・グループ）といった代表的な広告会社が一つ屋根の下に収まることになる。

ピュブリシスのモーリス・レビー最高経営責任者（CEO）は発表に伴い、「コミュニケーションやマーケティングの分野では、新メディアの急激な発展、ビッグデータの“爆発”が起き、また、広告パーソンの職務の境界はぼやけはじめ、消費者態度も大きく変わっている」とした。両社は規模のメリットを生かして、こうした変化に対応、収益力を高める狙いで、合併には5億ドルの相乗効果を見込む。

両グループの株主がそれぞれ新会社ピュブリシス・オムニコム・グループの株式の50％を保有する対等合併。新会社の法人登記はオランダだが、本社オフィスはパリとニューヨークに置く。オムニコムのジョン・レンCEOとピュブリシスのレビーCEOが共同CEOに就き、レビー氏は2年半後に非常勤会長に退く。

以下は世界大手の広告会社グループの代表的な所属エージェンシー。