「半沢直樹」のヒットの背景を考えてみた(1)

ドラマヒットの3つの理由

皆さんも最近あちらこちらで「XX倍返し」という言葉を「今でしょ!」のように耳にするのではないだろうか?

これは、視聴率うなぎ上りのドラマ『半沢直樹』(日曜夜9:00 TBS系列)からでたフレーズであり、回を重ねるにつれて視聴率が上昇(初回19.4%、2話21.8%、3話22.9%、4話27.8%)しているのだ。ちなみに筆者は「XX倍返し」という言葉は「今でしょ」とともに本年の流行語大賞の上位に入るのではないかと予想している。



(c)TBS

筆者はテレビを良く見る方だと思うが、ドラマはあまり見ない。以前に熱心に見たものは2011年に最終回が40%を超えた「家政婦のミタ」の最後の数話であり、それもどちらかと話題にひかれて見ていたというものであった。しかし今度の半沢直樹はちょっと違う。毎週見るのを楽しみにしており、事情があって見られない時も録画をするほど続きが気になる。

このドラマがなぜヒットしているかについて、筆者なりの分析を数回にわたって披露したいと思う。それは大きく1)時代背景にマッチした社会インサイト、2)ドラマ構成スタイルとキャスティング、3)ソーシャル性などその他の要因に分類されるのではないかと考えている。当然、本件は当事者などにインタビューなどしていない筆者の独断であり、実際の意図とかけ離れたところもあるかも知れない。

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江端 浩人(事業構想大学院大学教授)
江端 浩人(事業構想大学院大学教授)

米ニューヨーク・マンハッタン生まれ。米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、2005年日本コカ・コーラ入社、iマーケティングバイスプレジデント。2012年9月から日本マイクロソフト業務執行役員セントラルマーケティング本部長。2014年11月よりアイ・エム・ジェイ執行役員CMO。2017年3月ディー・エヌ・エー(DeNA)入社。現在、同社執行役員メディア統括部長兼株式会社MERY副社長。

日本コカ・コーラ在職中は、同社が運営する会員制サイト「コカ・コーラ パーク」を開発し会員数約1200万人、月間PV約10億を誇る巨大メディアに成長させた。

日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会が主催する「Webクリエーション・アウォード」で、2010年度の最高賞「Web人大賞」を受賞。2014年に日経BP広告大賞を受賞。2012年4月に開学した「事業構想大学院大学」の教授に就任。日本マーケティング学会会員。

江端 浩人(事業構想大学院大学教授)

米ニューヨーク・マンハッタン生まれ。米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、2005年日本コカ・コーラ入社、iマーケティングバイスプレジデント。2012年9月から日本マイクロソフト業務執行役員セントラルマーケティング本部長。2014年11月よりアイ・エム・ジェイ執行役員CMO。2017年3月ディー・エヌ・エー(DeNA)入社。現在、同社執行役員メディア統括部長兼株式会社MERY副社長。

日本コカ・コーラ在職中は、同社が運営する会員制サイト「コカ・コーラ パーク」を開発し会員数約1200万人、月間PV約10億を誇る巨大メディアに成長させた。

日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会が主催する「Webクリエーション・アウォード」で、2010年度の最高賞「Web人大賞」を受賞。2014年に日経BP広告大賞を受賞。2012年4月に開学した「事業構想大学院大学」の教授に就任。日本マーケティング学会会員。

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