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コラム

全日本広告連盟 創立60周年特集

広告で経済成長を支援――60周年迎える全日本広告連盟の大平明理事長に聞く

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広告界の業界団体である公益社団法人全日本広告連盟(全広連)が今年10月、創立60周年を迎えるに当たり、記念大会が5月に青森で開かれました。この企画は全広連と来春60周年を迎える宣伝会議とのコラボレーションの一環で、青森大会のレポートや地域ごとの取り組みを紹介します。本記事では、全広連の大平明理事長に今後の方針について聞きました。

地域のネットワークが強み

全広連は2013年、晴れて創立60周年を迎えます。この記念大会が青森で初めて開催されたことを誠に喜ばしく存じます。今大会に向けて、万全の準備を進めてこられてきた大会事務局、青森広告協会をはじめとする関係者の皆様のご尽力に厚く御礼申し上げます。

さて、全広連は創立60周年記念事業として、昨年11月より全広連加盟の各地広告協会を通して新しいシンボルマークの募集を行いました。全550作品にのぼる多数のご応募をいただき、審査の結果、高知のデザイナー・佐竹直美さんの作品をベースに、新しい、躍動感のあるロゴに刷新されました。また、全広連は、従来からの重要な顕彰事業である「全広連鈴木三郎助大賞」、「全広連鈴木三郎助地域賞」に加え、今年から、歴史ある日本宣伝賞を継承し、「全広連日本宣伝賞」として実施させていただくことになり、青森大会で第1回の表彰を行いました。

全広連は12年に公益社団法人として再スタートを切りました。当連盟の活動の三本柱は毎年5月の全国大会と、各地で行う夏期広告大学、同じく全国数カ所で行う秋のシンポジウムです。我々の強みである全国37協会のネットワーク力を生かし、地域広告協会の会員各社はもとより、広告界を目指す学生や一般の方を含め、広く公益に資する活動を展開していきます。

アジア広告団体との交流にも注力

国際活動にも力を入れています。全広連はアジア各国の広告団体で構成されるアジア広告協会連盟(AFAA)に日本を代表して加盟しています。AFAAが主催し隔年で開催される「アジア広告会議」(アド・アジア)に合わせて参加研修ツアーを企画し、アジアの広告関係者との交流の場を提供しています。また、毎年開かれる広告賞「アジア太平洋広告祭」(アドフェスト)では、参加研修団を派遣しているほか、各国の若手クリエイターがアイデアを競う「ヤング・ロータス・ワークショップ」に日本代表を選抜し現地に派遣しています。こうした活動にもより一層力を入れていきます。

さて、アベノミクスが始まり半年が経ちました。金融、財政の第一の矢、第二の矢が放たれ、日本は全体として元気を取り戻しつつあります。これから一番大切な第三の矢、すなわち成長戦略が現在問われています。

農業、漁業、医療、介護、エネルギー、あるいは3Dプリンターをはじめとするものづくり産業などがその成長分野として挙げられています。私ども広告界としては、各地で新しい成長産業を発見し、それらの取り組みを支援していきたいと存じています。それによって、東日本大震災の復興もさらにスピードアップできるのではないかと確信しています。また「広告の元気は、ニッポンの元気。」は我々のスローガンでありますが、それを実現できるものだと思います。

今後とも、関係各位のより一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。