【「広告なのにシェアされる」コンテンツマーケティング入門】
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「広告らしくない広告」「コンテンツとして楽しんでシェアしてもらえる広告」は、具体的にどんな形で実現していくのか…。従来の広告やメディアの枠に捉われず、企画を実現しようとしている方たちに、LINEの谷口マサトさんが取材。対話を通じ、メディアの変化、広告を取り巻く環境やメディア自体の変化に対応した、これからの広告のあり方、スタイルを考えていきます。
第1回は、バスキュールの西村真里子さんを訪問しました。
第1回は、バスキュールの西村真里子さんを訪問しました。
人が集まる場をつくる
谷口
:バスキュールさんは、常に環境に対応して変化していますよね。
西村
:PC全盛期はそこに向けたコンテンツだけつくっていればよかったのですが、今はスマホにSNSとユーザーが時間を費やす場も変わってきています。
どんなに力を入れて広告やコンテンツを作ったところで、見てもらえなければ意味がありませんから、バスキュールはいつも「人が来てくれる場で広告やコンテンツをつくろう」という視点で企画や座組作りを考えています。
2011年にミクシィとの共同出資会社「バスキュール号」を設立したのも(*)、今年5月に発表したスマートフォンやタブレットを通じて、視聴者のテレビ番組への参加を促すサービス「マッシブ・インタラクティブ・エンターテインメント・システム(M.I.E.S.)」も、その時々の「人の集まる場」に注目しているからこそ、出てきた企画です。
(*)…2013年4月に資本提携は解消谷口
:PC向けサイトで成功体験があるのに、そこに執着せず、あっさりと場所を移されて次々と新しいことを仕掛けている。
PCほどの画面スペースがないスマホでは、表現力にあふれるバスキュールさんのコンテンツは成立しえないのではないか…と思っていましたが、それをスマホの先にテレビを連動させることで、テレビの大画面を舞台にコンテンツを作っている。驚きました。
