採用コミュニケーションを担当するADKインターナショナルのアカウントディレクター 姜美璃（かん・みり）氏はこう話す。

「その質として、住友商事が必要としている人材を強くアピールしたいと、2015年度採用コミュニケーションの依頼をいただきました。コピーやデザインワークはもとより学生だけでなく、保護者など、その周りを取り巻く人にも届くよう、コミュニケーションプランで、住友商事の持つ熱量を伝えられたらと考えました」。

その人材像や熱量は、「全力世界」のコンセプトの文中にも表れている。その内容はこうだ。

“（略）住友商事、ここは全力世界だ。全力が当たり前の日々が、まもなく始まる。生まれ育った国、同じ世代という枠組みから飛び出す時が、目の前に迫っている。今の自分の、その前へ。超えていく、覚悟はあるか”。

住友商事は採用数について、「ほぼ現状どおり。景気など一時的な要因にかかわらず、ほぼ同数を採用するのが現行の方針」とした。2014年の入社は、前年から2人増えて140人の予定。

就職情報サイト「マイナビ」が8月、約2000社を対象に実施した調査では、15年春入社採用数を「大幅に増やす」「多少増やす」とした企業が計13.3％で前年比2.2ポイント増。同大手サイト「リクナビ」運営リクルートキャリアの調査では10月1日時点で大学生全体の就職内定率（※）は81.7%と前年同月比5.5ポイント伸ばした。景況感改善で企業の採用にも、明るさが見えはじめている。

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