RYAN、ニューヨークで起業家ジャーナリズムに出会う

報道資金は自ら稼ぐ。ニューヨーク市立大学の専門コース

私には名前が2つあります。ひとつ目は竹下「隆一郎」ですが、もうひとつはRYAN(ライアン)です――米国人と話すときに名乗ります。

格好をつけているという理由もありますが、日本ほど名刺交換を頻繁にしない初対面のアメリカ人に、難しい発音の「りゅういちろう」と言ってもなかなか通じないためです。家族と会社、非公認です。

昨年秋、RYANになりきって米国へ飛び、ニューヨークやボストンを回ってきました。日本に進出しそうなメディア系企業と接触して一緒にビジネスができないかを探るのと、ジャーナリズムの最先端を見てくるためです。

口にする度に舌をかむのですが、米国ではいま、「アントレプレニュリアル・ジャーナリズム」――起業家/事業家を意味する「アントレプレナー」と「ジャーナリズム」を組み合わせた言葉――が注目をあびています。

ニューヨーク市立大学でジャーナリズムを学ぶ人は、この壁を見て通る

自ら事業アイデアを考え、投資家や企業にプレゼンをして報道に関わるお金をひねり出しながら取材活動もする記者のことで、ニューヨーク市立大学は2010年以降、専門の

起業家ジャーナリズムコース

を設けて育成に力を入れています。

起業家とジャーナリストを組み合わせた仕事とはどんな職業なのか――。

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竹下隆一郎(朝日新聞メディアラボ)
竹下隆一郎(朝日新聞メディアラボ)

1979年生まれ。幼少期から米国東部コネチカット州やニューメキシコ州に滞在。成蹊高校、慶応義塾大学法学部卒業。2002年朝日新聞社入社。宮崎、北九州、博多などの勤務を経て、経済部記者としてユニクロなど流通企業取材、金融庁などの経済政策取材を担当。同社の「ツイッター記者」として、記事の裏話なども積極的に発信してきた。2012年12月の衆議院選挙では、日本の大手メディアで初めて、ツイッターを使った選挙の世論観測を実施し、ウエブや紙で報じた。2013年9月から朝日新聞の社内ベンチャー部署「メディアラボ」。

ツイッター @ryuichirot
メディアラボ フェイスブック https://www.facebook.com/AsahiMediaLab

竹下隆一郎(朝日新聞メディアラボ)

1979年生まれ。幼少期から米国東部コネチカット州やニューメキシコ州に滞在。成蹊高校、慶応義塾大学法学部卒業。2002年朝日新聞社入社。宮崎、北九州、博多などの勤務を経て、経済部記者としてユニクロなど流通企業取材、金融庁などの経済政策取材を担当。同社の「ツイッター記者」として、記事の裏話なども積極的に発信してきた。2012年12月の衆議院選挙では、日本の大手メディアで初めて、ツイッターを使った選挙の世論観測を実施し、ウエブや紙で報じた。2013年9月から朝日新聞の社内ベンチャー部署「メディアラボ」。

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