コラム

朝日新聞10年生記者、ビジネスに挑む

赤い髪の女子から教わった、「発信しながら次の稼ぎを考えるのが新聞社」

share

ダサいウェブVSかっこいい紙

新聞社が危機感を持って新しいビジネスを始める。世界のメディアの共通のチャレンジです。

朝日新聞社はメディアラボが中心となって、スマートフォンのアプリで利用者が映画の感想を投稿して共有できる「Filmarks(フィルマークス)」を展開する会社への出資をKDDIとともに決めました。

若者を中心に計130万件を超える映画評があふれるこのサービスは、普通の個人が映画の魅力を拡散する「誰でもメディア」になる時代を象徴しています。メディアラボは今後も、様々な事業提携や出資を展開していきます。

ヨーロッパの新聞ビジネスを見渡すと、「紙」の特性をうまく生かした挑戦が目立ちます。

ドイツの大衆紙「Bild」は選挙のとき、全国8000万人の各家庭に無料で新聞を配りました。「みなさん、投票しよう!」というメッセージ。普段この新聞の発行部数は数百万部なので、かなり思い切った戦略でした。

郵便を使った配布のため郵送コストがかかりましたが、各家庭に直接手に取ってもらえる「紙」で届くとあって、広告枠が高額で売れました。

メディアラボはメンバーの林亜季をヨーロッパに行かせましたが、持ち帰ってきた新聞や資料を見て驚きました。

香り付きのインクで印刷された紙面、切手のようなミシン目が入っていて気に入ったページをちぎれる広告、記事の裏側にうっすらと自動車が透けて見えるシャドウ広告。紙かウェブか、という議論をすると「紙は古い」というイメージがありますが、ダサいウェブサイトがある一方で、かっこいい紙の使い方もあるものです。

次ページ 「“ラボ”の意義、どう伝える?」に続く

Follow Us