団体ツアーVS個人旅行、これからのインバウンドで伸びるのは、どっち?――インバウンド販促の“秘伝”④後編

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個人旅行の訪日客をつかんで売上前年比300%

団体観光メインだった時代は、海外からの訪日客を誘致したければ、各国の旅行代理店詣でをすればよかったのです。

実際、今なお行政の皆さんも民間の観光事業者の皆さんも、韓国、中国、台湾、香港、アセアンをはじめ各国の旅行会社の担当者に、訪日団体ツアーの造成(商品開発)にあたって、ぜひ自分の自治体、自分のホテル、自分の観光施設への立ち寄りや宿泊のあるコースの設定をしてもらうために、毎月セールスコール(商談)にでかけています。

もちろん、当社もでかけます。ところが、これらの旅行代理店(B=ビジネス)を回っているだけでは、今の時代、限界があります。GIT(団体旅行)からFIT(個人旅行)に訪日観光の主流が大きく変わっているこの時代において、これからは、エンドユーザー、すなわち個人の消費者(C=コンシューマーにダイレクトに働きかけていく必要が生まれてきたのです。

Bだけへのアプローチから、B+Cへのアプローチが求められる時代になったのです。自社(自地域)のダイレクトなブランディングが必要とされる時代になったのです。

ここで、SNS(ソーシャルネットワークサービス)、すなわちフェイスブックやツイッターやLINE、中国だったら「新浪微博(シナウェイボー)」や、「人人網(レンレンワン)」の重要性が増しています。

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中村 好明(ジャパン インバウンド ソリューションズ 代表取締役社長)
中村 好明(ジャパン インバウンド ソリューションズ 代表取締役社長)

1963年生まれ。2000年、ドン・キホーテ入社。

広報、IR、マーケティング、CRM、新規事業担当を経て、2008年、社長室ゼネラルマネージャーとなり、訪日客誘致の責任者を兼ねる。

2013年7月、社内の訪日観光戦略部門をスピンアウトさせて、ジャパン インバウンド ソリューションズ(JIS)を設立し、その代表取締役社長に就任。あわせて、ドン・キホーテグループ全社の訪日客誘致プロジェクト責任者を務める。松蔭大学 観光メディア文化学部 客員教授。

中村 好明(ジャパン インバウンド ソリューションズ 代表取締役社長)

1963年生まれ。2000年、ドン・キホーテ入社。

広報、IR、マーケティング、CRM、新規事業担当を経て、2008年、社長室ゼネラルマネージャーとなり、訪日客誘致の責任者を兼ねる。

2013年7月、社内の訪日観光戦略部門をスピンアウトさせて、ジャパン インバウンド ソリューションズ(JIS)を設立し、その代表取締役社長に就任。あわせて、ドン・キホーテグループ全社の訪日客誘致プロジェクト責任者を務める。松蔭大学 観光メディア文化学部 客員教授。

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