エージェンシーは中抜き? 米国で増えるインハウスマーケティングラボ

データと知見を企業内に囲い込む

しかし、今になってどうしてこのようなインハウスエージェンシーやベストインクラスエージェンシーが必要なのだろうか。

インハウスにプライベート・トレーディングデスクまで設けるのは、もちろんデータと知見を企業内に囲い込むためだ。こうしたビッグクライアントの動きに対抗するために、メガエージェンシーは、各領域の一流のスペシャリトを用意して、クライアントの中にチームをつくることまでする。一方で、グローバル企業とまではいかないクライアントもインハウスラボをつくって知見を中に取り込んでおこうとしている。

「総合広告代理店」の概念はなくなった?

今のマーケティング活動は、エージェンシーにアウトソースするだけですむ性格のものではなくなった。広告クリエイティブをつくりメディア枠を抑えて出稿するという作業だけでは全く成立しなくなったということだ。

つまり領域が拡がりすぎて、いくら大手でもひとつのエージェンシーだけでは対応できなくなっているのだ。そもそも「総合広告代理店」という概念はなくなったのである。

結果、多数のエキスパートを使いこなす知見がクライアントの中に必要となった。そしてインハウスマーケティングラボというかたちで外部からもスペシャリスト人材を取り込む手法がとられるようになったというわけだ。

事業主自身がマーケティング知見を蓄積し、マーケティングスペシャリスト人材を集め、データを収集蓄積し、企画実施する。これがマーケティングの潮流であるということを是非、日本の企業の宣伝部の方々にも認識していただきたい。

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横山 隆治
横山 隆治

1982年青山学院大学文学部英米文学科卒。同年、旭通信社入社。96年インターネット広告のメディアレップ、デジタルアドバタイジングコンソーシアムを起案設立。同社代表取締役副社長に就任。01年同社を上場。
インターネットの黎明期からネット広告の普及、理論化、体系化に取り組む。2008年、ADKインタラクティブを設立。同社代表取締役社長に就任。企業のマーケティングメディアをPOEのトリプルメディアに整理する概念を日本に紹介。
2010年9月、デジタルコンサルティングパートナーズを主宰。2011年7月、デジタルインテリジェンス代表取締役に就任。
現在に至る。

【主な著作】
「顧客を知るためのデータマネジメントプラットフォーム DMP入門」インプレスR&D (2013年)
「ビッグデータ時代の新マーケティング思考」ソフトバンククリエイティブ(2012年)
「DSP/RTBオーディエンスターゲティング入門」インプレスR&D(2012年)
「トリプルメディアマーケティング」インプレスジャパン(2010年)
「次世代広告コミュニケーション」翔泳社(2007年)
「究極のターゲティング゙―次世代ネット広告テクノロジー」宣伝会議 (2006年)
「インターネット広告革命」宣伝会議(2005年)

横山 隆治

1982年青山学院大学文学部英米文学科卒。同年、旭通信社入社。96年インターネット広告のメディアレップ、デジタルアドバタイジングコンソーシアムを起案設立。同社代表取締役副社長に就任。01年同社を上場。
インターネットの黎明期からネット広告の普及、理論化、体系化に取り組む。2008年、ADKインタラクティブを設立。同社代表取締役社長に就任。企業のマーケティングメディアをPOEのトリプルメディアに整理する概念を日本に紹介。
2010年9月、デジタルコンサルティングパートナーズを主宰。2011年7月、デジタルインテリジェンス代表取締役に就任。
現在に至る。

【主な著作】
「顧客を知るためのデータマネジメントプラットフォーム DMP入門」インプレスR&D (2013年)
「ビッグデータ時代の新マーケティング思考」ソフトバンククリエイティブ(2012年)
「DSP/RTBオーディエンスターゲティング入門」インプレスR&D(2012年)
「トリプルメディアマーケティング」インプレスジャパン(2010年)
「次世代広告コミュニケーション」翔泳社(2007年)
「究極のターゲティング゙―次世代ネット広告テクノロジー」宣伝会議 (2006年)
「インターネット広告革命」宣伝会議(2005年)

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