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コラム

IMCは3.0へ――日本企業に必要な「REAL MARKETING」

外部パートナーと最適なチームを組めていますか?

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社内でマーケティング人材を育成する

今の時代に合ったマーケティングを実行するには企業自身もIMCの思想を取り入れ、縦割りで分断されていたオペレーションを統合し、仕組みから再構築する必要があります。そのためには、高いマーケティングスキルを持ち、専門性の高い人材の育成が不可欠です。
また、それに向けては外部パートナーとして事業会社のマーケティング担当者と共に同じ課題感を持って一緒に戦略設計から実行まで進めていくインストール型のエージェンシーを選ぶことが有効です。コミュニケーション施策の提案と実行を主に行うアウトソース型を選んだ場合、社内の稼働負担は少なく、一見効率が良いように見えますが、リスクとしてあげられるのが社内に知見が残らないことです。一方、インストール型の場合は、依頼した企業に知見が溜まりプロジェクト終了後に外部リソースの活用を最小限にしてPDCAを回しながら実施プランの精度を継続的に高めていくことが可能になります。クライアントの負担も多く、事前の意見調整やすりあわせにより手間暇がかかりますが、その間のコミュニケーションを通じて組織的な学習が進むため、結果として知見やノウハウの習得が進みやすいと言えます。

もはや「丸投げ先」は、見つからない!?

デジタル時代のマーケティングにおいては、ユーザーに関する様々なデータを統合し、長期的にPDCAを回しながらマネジメントしていくことが必要です。
しかしながら、企業がデジタルに関する外部パートナーを選択する際、多数の得意分野の違うエキスパートを競合させ、結果的に単発のアイデアでパートナーを選んだり、短期間のうちにパートナーを変えたりということが頻繁に行われています。これでは企業側にも知見が溜まらず、せっかくのデータも次の施策に上手く活かされなくなってしまいます。
我々インテグレートも含めた10社が参画する「ベスト・イン・クラス パートナーズ」も、そういった問題意識から発足したものです。企業が最適なパートナーを選び、ベストなチーム編成ができるよう、横山 隆治氏率いるデジタルインテリジェンスがコンサルティングを行いプロフェッショナルなメンバーをアサインしていこうという取り組みです。
企業のマーケティング担当者と共に同じ課題を解決することを目指すプロフェッショナルを集めたインストール型のプロジェクトで、日本におけるパートナー選びの新しい選択肢となりえる試みだと考えています。

マーケティングが急速に進化する今の時代においては、社内人材が主導権を取り、しっかりと外部パートナーをリードしながら正しいマーケティング戦略に基づいたIMCを実施していくことでしか、チームとして高いパフォーマンスを発揮させることはできません。

企業のマーティング担当者は腹を据え、もはや「丸投げ先は見つからない」と肝に銘じるべき時なのではないでしょうか。