メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×

「Hanako」の表紙に、しずかちゃん登場の舞台裏 —佐々木宏氏×「Hanako」戸髙良彦編集長対談

share

【関連記事】のび太としずかちゃんが別れない理由は?/トヨタ自動車 PASSO「しずかの選択」ほか2篇

2014年5月8日発売の「Hanako」(マガジンハウス刊)の表紙を飾ったのは、「ドラえもん」でおなじみ「しずかちゃん」だ。さらに表4にはトヨタ自動車のCM内で、しずかちゃん役を演じる水川あさみさんが登場する。この企画は2013年6月から開始されたトヨタ自動車のCM「TOYOTOWN(トヨタウン)」の新シリーズ「TOYOTOWN PASSO『しずか登場』篇」と連動したタイアップ企画だ。「TOYOTOWN」の一連のキャンペーンのクリエイティブディレクターを務める佐々木宏氏と「Hanako」の戸髙良彦編集長に企画実現までの舞台裏を聞く。

佐々木宏氏(左)と戸髙良彦氏(右)。

しずかちゃん的、女の生き方

佐々木:トヨタ自動車のCM「TOYOTOWN(トヨタウン)」は、「ハイブリッドの樹」を中心に広がったという想定なので、ハイブリッドカーの仲間入りをすると、その車種のCMに登場する人たちが仲間入りしていきます。新型「Passo」は、ハイブリッドカーではないのですが、ハイブリッドエンジンを開発する過程で、できた低燃費を実現する技術を結集したエンジンが搭載されていることが特徴。そこで、今回「TOYOTOWN」に仲間入りをしてもらいました。

小型車の「Passo」は20代前後の若い女性向けの車種で、これまでの広告ではスペックよりも、見た目の可愛さを謳ってきました。しかし今回、ガソリン自動車の中で低燃費ナンバー1を実現したので、女性向けだけれど、エンジンの性能もきちんと伝えたかった。エコな車を、エンジンを中心につくりあげたことを伝えようと「ハートを磨け。」というコンセプトを考えました。車のハートとは、つまりエンジンのこと。外見だけでなく中身もきれい。ハートが男前な女の子をターゲットとしてイメージしました。そのイメージにピタリとはまったのが「しずかちゃん」だったわけです。

実は、この企画と同時並行で8月8日に公開される3DCG映画「STAND BY ME ドラえもん」のプロモーションも担当していて。しかも今回は、しずかちゃんとのび太の結婚がストーリーの軸になるオトナにもみてもらいたい映画になっている。しずかちゃんを主役にすることで、「Passo」と映画のプロモーションを連携させられるのではないかと思い、映画のチームの皆さんに、「たとえば『Hanako』などで、「しずかちゃん的、女の生き方」がブームになるような企画をやってくれると面白いんだけど…」と話していたんです。

戸髙:佐々木さんから話があった時に、ちょうど「ココロを磨く。カラダを磨く。」という美容の特集を考えていて、最終的に表紙の言葉は「ハートを磨く。カラダを磨く。その隣りにしあわせはある。だから、女を磨け!」と整えはしましたが、最初に話を聞いた時、これなら表紙も含めて企画をご一緒にできると直感しました。
もともとの特集内容でも「外見だけでなく、中身も磨こう。毎日を正しく生活することが大事」というテーマを考えていたので、佐々木さんから「しずかちゃん的女の幸せ」という話を聞いて、僕たちが伝えたかったことは、しずかちゃんを主役にすることで伝わると思いました。佐々木さんに声をかけていただく時は、不思議なことに、考えている企画とタイミングが合うんですよね。

次ページ 「編集記事でも広告でも面白ければ、読者に届く」