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電通、ピンタレスト・ジャパンと業務提携 クライアントに活用提案

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電通は22日、画像共有サイト「Pinterest(ピンタレスト)」を運営するピンタレスト・ジャパンと業務提携契約を締結したと発表した。電通は、ピンタレストの日本市場での普及拡大に向けたコンサルティングを行うほか、同社のクライアントにピンタレストを活用したマーケティング施策を提案する。なお、日本では当面ピンタレスト上に広告スペースを置く計画はないという。

ピンタレストは、ユーザーがインターネット上のお気に入りの画像や動画を投稿(pin)し共有することができるソーシャルサービス。本社は米国サンフランシスコで、2010年にリリースされた。ファッションや美容、食生活、旅行、デザインなどの分野が人気で、女性ユーザーが多いのが特徴。日本法人ピンタレスト・ジャパン(東京・千代田)は2013年に設立され、マッキンゼー&カンパニーやグーグルなどに勤務していた定国直樹氏が社長に就任。11月に日本語版をリリースした。コムスコアの調査(2014年1月)によると、月間利用者数は世界で6000万人ほど。ピンタレスト社はユーザー数を発表していないが、日本語版のリリース後1.5倍に増えたという。

農林水産省による和食の海外向けPR事業で、ピンタレストが情報発信プラットフォームの一つに採用された。電通は、こうした事例をクライアントに紹介することで、活用事例を広げていきたい考え。またテレビや新聞、他のデジタルメディアとのコラボレーション企画のほか、インフルエンサーの利用を促すなどの施策をピンタレストと共同で行う。

ピンタレスト・ジャパンは当面、プロダクト、PR、パートナーシップ、コミュニティディベロップメントの4分野を強化する方針。「ファッションやフードなど、分野ごとのコミュニティの質の高さが特長であり、オフ会などエンゲージメントを高める施策を強化していく」(定国社長)。米本社では5月、新たな広告課金サービス「プロモートピン(Promoted Pins)」の実証実験を始め、ネスレやディズニー、GAPなどが参加している。定国社長は、「日本では少なくとも1年間はサービスの質を高める普及させることに注力し、マネタイズの予定はない」としている。

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