「広告界の未来を構想する」をテーマにしたイベント「AdverTimes DAYS(アドタイ・デイズ)2014」(主催・宣伝会議)が4月15日と16日、東京国際フォーラム(東京・千代田区)で開かれ、2日間で9,802人が来場した。
本欄では、広告主、広告業、メディア、クリエイターなどの垣根を超えて広告界の未来を本音で語りつくした2日間のセミナーの一部を紹介します。
本欄では、広告主、広告業、メディア、クリエイターなどの垣根を超えて広告界の未来を本音で語りつくした2日間のセミナーの一部を紹介します。
目次
- 1ページ目 O2Oリワードが切り拓く、新たなる顧客エンゲージメント――KPIソリューションズ
- 2ページ目 コンビニ・GMS・スーパーで「買わせる」デジタルマーケティング最新事例――ニジボックス
- 3ページ目 オムニチャネル時代の最新リサーチ手法〜デバイスやチャネルを横断する生活者の行動・ニーズを捉えるには――ビービット
- 4ページ目 日本でもセルフアンケートがいよいよ本格化。今後のリサーチ動向について――マクロミル
O2Oリワードが切り拓く、新たなる顧客エンゲージメント
<登壇者>
- KPIソリューションズ 代表取締役 石田 徹郎 氏
リワード広告とは報酬提供型広告のことだが、現状は主にアプリのダウンロード数の獲得促進に活用されている。アプリをダウンロードしたユニークユーザーに報酬が与えられる広告で、アプリのユーザー数を増やし、ランキングを上げるのが狙いだ。
広告主はアプリの開発会社やアプリベンダー。掲出媒体は広告主自身のアプリ枠や事前予約サイトである場合が多い。
一方、「O2Oリワード」は、オンライン広告を見て来店する人がどの位いるかを計測するために開発された仕組みだ。スマートフォンで広告を見たユーザーがアプリをインストールして来店すると、初回のみリワードポイントが付与される。

KPIソリューションズ 石田 徹郎 氏
ところが、iPhone(iOS)の普及によって「トラッキングは崩壊の危機にある」と石田氏は言う。「iOSはセキュリティーが厳しく、アップルストアが認めたアプリしかダウンロードできません。また、iOSユーザーは簡単にID変更できるため、ポイントの二重取りも可能ですし、端末識別子の使用が禁止されている。完全なユニークインストールを計測するのは不可能です」。
KPIソリューションズでは、今年2月にリワード広告を実現するアドネットワーク「Mobsmart SDK」を開発。その中で、「Mobsmart O2Oリワード」を立ち上げた。