コンテキストを保ったまま、コンテンツの広がりがみられる
リキッド&リンクドのコンセプトはこちらのコラムにも書いたが、「ImpressionよりExpression」ということがいえよう。
ユーザーが自らの手で生みだし、拡散していくものを指す“Expression”のが、企業が自らのコンテンツである“Impression”の発信量を上回り、トータルとしてのコンテンツ力も大きくなるというものである。
右の表は2011年のAd Age digital Conferenceでウェンディ・クラーク氏が発表したものであるが、YouTubeに掲載されたある時期のコカ・コーラのコンテンツの内訳は、全体の約80%がユーザーによるExpressionという事である。
企業が生み出すコンテンツの4倍以上もユーザーが作り出すような時には、その内容(Context:コンテキスト)が重要になるのである。
つまり、ユーザーが生み出すExpressionはブランドのコンテキストを反映したものにならなければ逆効果になってしまう。この点はリキッド&リンクドを活用する場合には非常に重要なポイントとなってくるのである。
アナ雪のYouTubeなどソーシャルでの「歌」を中心とした広がり
アナ雪は色々なルートを通じて広がっていると考えられるが、再生数を測りやすいYouTubeで見てみると、主に映画の中の“歌”が拡散していることがわかる。
まず世界的には英語の主題歌であるDisney’s Frozen “Let It Go” Sequence Perfor med by Idina Menzelは2億3890万回(2週間前は2億1270万回)見られているお化けコンテンツとなっている。
日本でも、一緒に歌おう♪『アナと雪の女王』「Let It Go<歌詞付Ver.>」 松たか子 が2週間前の2240万再生から現在では3540万再生まで伸ばしており、ユーザーが作ったものでは Do You Want To Build a Snowman? – Cover Little Anna In Real Life が1960万再生から3160万再生へと伸ばしており、その他にも色々な曲がユーザーによってカバーされ高い再生回数を誇っているのである。
一緒に歌おう♪『アナと雪の女王』「Let It Go<歌詞付Ver.>」 松たか子
Do You Want To Build a Snowman? – Cover Little Anna In Real Life
Maddie and Zoe sing “Let It Go” from Disney’s “Frozen”が1800万再生、Good Looking Parents Sing Disney’s Frozen (Love Is an Open Door)が1330万再生などである。
Maddie and Zoe sing “Let It Go” from Disney’s “Frozen”
Good Looking Parents Sing Disney’s Frozen (Love Is an Open Door)
日本でもこのような動画が多く上げられておりYouTubeで「アナと雪の女王」を検索してみただけでも約20万近い動画が検索された。
一般の消費者が口パクしているだけの動画でも中にはアナと雪の女王「とびら開けて」<日本語> Love is an Open Door 口パクのように300万回近い再生数を稼いでいるものや、小さい女の子がアカペラで歌っているだけのビデオが44万回も再生されているリサさんの「アナと雪の女王」雪だるまつくろう♩等のようなビデオも多数存在するのである。
アナと雪の女王「とびら開けて」<日本語> Love is an Open Door 口パク
リサさんの「アナと雪の女王」雪だるまつくろう♩
映画館でみんなで「歌う」という新たな試み
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