最高のユーザー・エクスペリエンスを実現するCDN
講演者
- 岡本 智史(アカマイ・テクノロジーズ マーケティング本部 プロダクト・マーケティング・マネージャー)
アカマイ・テクノロジーズ(本社:アメリカ・ケンブリッジ)は、世界最大手のCDN(Contents Delivery Network)事業者だ。世界900都市にサーバーを設置し、1日平均100億回以上のインターネット攻撃を解析。日本法人は2003年に設立され、事業を拡大させている。
岡本氏は、企業のインターネット活用においては①高速パフォーマンス、②セキュリティ、③コストの3点を検討してほしいと話す。
①の高速パフォーマンスに関しては、サイトが遅くなる原因として、掲載する情報量が多くなりコンテンツもリッチとなったこと、ユーザーの閲覧環境が複数のデバイス、OS、ネットワークとなり、遅延に対応しようとしても、それぞれに遅くなる原因が違うために対処が困難であることをあげた。
②のセキュリティに関しては、近年は分散型サービス妨害(DDoS、特定のサーバーなどに対して複数の場所から攻撃を仕掛けサイトのサービス提供を不能にする)が増えていることを指摘。攻撃されると、コンテンツが改ざんされたり、個人情報が流出したりする。岡本氏は「企業側で対処しようとすると、膨大な投資が必要となる」と話す。通常、セキュリティ精度を上げるとパフォーマンスが落ちるが、アカマイが提供するセキュリティサービスは、サイトのパフォーマンスを劣化させることなく、セキュリティ精度をあげることを保証しているという。
③のコストについては、トラフィックのピーク時にあわせたインフラ投資を行うのではなく、アカマイのサービスを活用して最適なROI(投資利益率)を実現させる方法を提案した。また、最近増え始めたマルチデバイス対応のレスポンシブWebデザインのサイトづくりにおいても、同社のサービスを使うことでコストを抑えながら高いパフォーマンスを実現できることについて言及した。
岡本氏は最後に「インターネットを安定性、安全性、高速性の視点で、“エコノミークラス”から“ビジネスクラス”へと変革することが、当社のミッションである」と話した。
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