【前回の記事「顧客ターゲットを狭めてコピーを書く。」はこちら】
前回は、顧客ターゲットを絞り込むことで、通販コピーを「個別化」するという話をしました。似たようなモノが溢れて商品の差異化が難しくなっている中で、いかに顧客に対して独自のアピールができるか。今回は送料やアフターサービスといった「取引内容」によるアプローチの個別化を考えます。
そもそも通信販売の草創期には、商品の特長を伝えつつ、実店舗販売とはちがう商品の受け渡しや代金の支払い方法なども、詳しくコピーの中で説明する必要がありました。つまり、「商品情報+取引情報」のパッケージが「通販コピー」の形だったわけです。今でもその基本構造は変わらないはずですが、現在の通販コピーはほとんど商品情報で埋め尽くされます。もちろん、広告やカタログ単位で申し込みや返品、支払いの方法がまとめて記載はされていますが、もっと個性的なサービスを作ることで、「取引」を「売り」に転化できないものでしょうか。
今や、食品、ファッション、家具、クルマまで…あらゆる物(しかも似たような物)が通販でも街の店先でも売っている状況下で、通販のライバルは通販ばかりではありません。実店舗の買い物客を通販の売り場に誘い込むことも戦略の一つです。そう考えると、通販は商品情報だけでなく取引情報まで詳しく「販売前」に伝えることができるわけですから、実店舗より有利なセールストークができる業態と言えます。
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