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コラム

企業トップが語る“次世代リーダー”の育て方

「『いい映像をつくりたい』という熱量は相手に伝わるものです」——太陽企画 岩井社長に聞く

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「私にはこんなことができる」と全員が考えてほしい

——そんな中で、社員の皆さんにはどんなことを求めていますか。

創立50周年を前にスローガン「リ・デザイン」を掲げた

7月1日に社長に就任した際、「社員の満足度の高い、日本一の制作会社を目指しましょう」と話しました。そのために社員に求めることは、一言で言うと「自立」してほしいということです。この7月から48期が始まっていますが、創立50周年を前に「リ・デザイン」というスローガンを掲げ、今までのやり方や組織も含め、さまざまなことを見直しています。社長交代もその一環です。

太陽企画には約250人の社員がいますが、一人ひとりが自分の任務を越えて「自分にどんなことができるか」を考えてほしい。サポート部門も含めて、全員にチャンスがあります。与えられた仕事だけでなく、自らつくり出してほしい。現場ならではのアイデアで挑戦してほしい。全員で神輿をかついでいるのだから、ぶら下がってはいられないのです。

もちろん、失敗した時に戻って来ることができる仕組みも会社としては必要です。小さな一歩からスタートして、小さな成功を積み重ね可能性を探ってから大きなチャレンジに踏み出す。そのためにこれだけの人が集まっているのだと考えています。

——人材育成はどのようにしていますか。

4つの制作本部ごとに現場の裁量に委ねています。ひとつの本部は小ぶりのプロダクションくらいの規模で、その中でスキルから人間関係、しつけに至るまでを学んでもらいたいと考えています。人が命の仕事ですから、人間関係を濃いものにしてもらいたい。それぞれリーダーのカラーを強く出してほしいと話しています。

新人研修では全ての部署を経験させています。たとえばPMでもCGの研修を受ける。そうすることで、相手の仕事を理解できるようにしています。

また、副社長の犬竹(浩晴氏)とともに、「誕生日面談」というものを行っています。これは先代社長の杉﨑(博久・現会長)が始めたことで、誕生月の社員と30分間お茶を飲んで話をするというもの。毎月20~30人の社員と話しています。意外な話が聞ける、とてもよい取り組みです。

次ページ 「自分なりの仕事のスタイルを見つけていく」へ続く