【前回のコラム】「「新卒研修を半年実施し高い目線で考えることを学ぶ」——ネットプロテクションズ 柴田社長に聞く」はこちら
このコラムでは、企業のトップに対して、人材育成について考えていることや実践していることを聞いていく。その中で、「マーケティング思考ができて、なおかつ実際に行動に移すことができる人材」を育成するにはどうすればいいのかを探っていきたい。
今回は、飲食から情報通信まで業種を問わず幅広くPRを行っている総合PR会社である、ベクトルの代表取締役CEOの西江 肇司氏に聞いた。
ベクトル 代表取締役CEO 西江 肇司 氏
ビジネスを動かすために、バランス良く全てをこなせる力を
——貴社がリーダーに対して“求めている力”とは、どのようなものでしょうか?
全体が見えて、何ごともバランスよくこなせないとリーダーになるには厳しいと思います。それとやはりビジネスを行っているので、立てた計画をきちんと行動に移せるだけの積極性があり、利益を出せることが大切です。結局「全部できないとリーダーになれない」と思っています。
——そうした「求める力」を伸ばすために、具体的に行っていることはありますか?
まずは、「そもそも優秀な人材を採用する」ことが基本です。当社では入社3年目くらいでチームを持つことも普通にありますが、それは「そもそも優秀だからできる」と考えています。優秀なのだから、早い段階で責任あるポジションになることでさらに伸びていきます。「自分で考えて、自分でビジネスを成立させられる」というトータルで力がある人を採用しているので、逐一指示を出すよりも、ポジションにつけたほうが早く力を発揮するのです。
——そもそも「ビジネスを作る力」があるということですが、それをサポートするような仕組みはありますか?
情報共有のための仕組みがあります。広告業界はアドテクノロジーをはじめとした変化のスピードが速すぎて、いまや個人でそれを網羅してついていくのが難しい。さすがに、ビジネスをしながら最新情報を仕入れて「世の中が次はどうなるのか」を予測するまでのことはできないので、経営戦略チームが最新情報をウォッチして、社員に向けて発信しています。海外のケーススタディなどの情報の入手から、それをサービスとして仕立てるところまでサポートしています。
「企業トップが語る“次世代リーダー”の育て方」バックナンバー
- 「自分が感動できるような仕事をすること」——Kaizen Platform, Inc. 須藤CEOに聞く(2015/8/26)
- 「『俯瞰で捉える力』を生かしプロとしての専門性を高めてほしい」——メジャース 山本社長に聞く(2015/7/07)
- 「新卒研修を半年実施し高い目線で考えることを学ぶ」——ネットプロテクションズ 柴田社長に聞く(2015/5/22)
- 「与えられたポジションに対して力が足りないほど、その差を埋めるスピードはあがる」――エンターモーション 島田社長に聞く(2015/4/30)
- 「“べき”ではなく“たい”が新しい価値を生み出す」——インフォテリア 平野社長に聞く(2015/4/20)
- 「創造力を駆使して顧客に期待以上の提案ができるか」——ビートレンド 井上社長に聞く(2015/4/07)
- 「情熱をもって行動し、その熱量で周囲を引っ張っていけるのがリーダー」——カタリナ マーケティング ジャパン 若林社長に聞く(2015/2/26)
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