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コラム

編集・ライター養成講座修了生が語る いまどきの若手編集者・ライターの生き方

コツコツやることで未来が動くときがある

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精進料理でなく焼きそばを

じゃあ、たくさん書けば記事の質が上がるか、というとそれはなかなか難しい。
文章は上手くなるかもしれませんが、それだけではダメなんです。

講座で言われた言葉で、ずっと心に残っていることがあります。
それまで見よう見まねで、一見上手そうな文章を書くことが好きだったぼくに、その講師の人は言ったのです。

「君の文章は、見た目だけよくてカロリーがない。いわば精進料理だ」

ショックを受けていたぼくに、その人は目を少し細めてこう付け足しました。
「人は、見栄えは悪くても、焼そばのようなガッツリしたものを食べたい時がある。そんな取材対象を見つけなさい。書く技術は、あとでいくらでも身に付く」

それ以降、“カロリーがあるかどうか”はネタを探したり取材したりするときにずっと頭をよぎるようになりました。
この思い出は、いまだにぼくを支えてくれている気がします。

講座を修了したあと、広告代理店や新聞社に行き、書くこと、取材することについて学んできました。
そしてコツコツ続けているうちに、途中でメディアを一から立ち上げてしまいました。

次回は、そんな「自身のメディア」を持つことについてお話します。
今の時代、それぐらい「えいやっ」と何かをはじめちゃう方が、いろんなことが動き出していく気がするのです。

森田和幸(もりたかずゆき)
奈良県生まれ。大学在学中に、編集・ライター養成講座を受講(大阪教室11期)。修了後、広告代理店へ就職。新聞社勤務などを経て、フリーの編集・ライターに。ニュースサイトやエンタメ情報サイト、雑誌などで取材・執筆を行うほか、雑誌・ムック本などの編集を手がける。
2012年5月に、関西の映画情報配信サイト「キネプレ」を始動。日々記事を更新し続け、月12万超ページビューのサイトに成長(2014年11月現在)。キネプレを主軸にした、映画館や映画関係のイベントの企画・宣伝・プロデュースなども行っている。
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