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コラム

編集・ライター養成講座修了生が語る いまどきの若手編集者・ライターの生き方

コツコツやることで未来が動くときがある

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森田和幸(編集・ライター養成講座 大阪教室11期)

ライターはサービス業

編集・ライター養成講座を修了して7年経ちました。
受講するまではたんなる「文章を書くのが好きなだけの引っ込み思案な大学生」だったぼくは、今ではいろんな書くお仕事をもらい、そして自身のメディアを立ち上げるまでになりました。

たぶん一番大きな変化は、取材するのがとても楽しくなった、ということです。
いろんな分野で頑張っている人の生の声を聞き、その人自身や企画、店の魅力を掘り下げていく作業にすっかりハマってしまったのです。
中には取材対象者から、「素敵な記事をありがとうございました」なんて感謝の言葉をかけられることもあります。これが一番うれしい時かもしれない。

「物を書く」仕事は、一種のサービス業なんです。
お客さまは、広告の文章やコピーだと商品メーカーなどのクライアント。取材記事だと掲載誌の会社や編集プロダクション。
ライターは、その方たちが求めている文章を書く仕事です。自分というライターに何が要求されているかを常に悩み抜いていくわけです。
さらには、そうした「仕事を依頼してきた」人を飛び越えて、読者の存在を意識することも大切です。どんな人がどういうものを読みたがっているかを機敏にとらえ、自分の文章に反映させていく。
それがひいては、クライアントのためになる文章になるのです。

取材を楽しんで、いろんな人に喜ばれる文章を発表する。
これが、この「書く」仕事を続けていくための、大事なモチベーションの源泉だと思っています。

次ページ 「精進料理でなく焼きそばを」へ続く