期待するのはニューロ・マーケティング
そのような問題を解決し、客観的に感情を理解するために、脳神経科学などを取り入れたニューロ・マーケティングという手法があります。
これらは広告物やパッケージ、商品体験の際に、脳のどの部位が反応したかを調べ、感情的な反応を視覚化する技術でもあります。感じたことを被験者から言葉や表情ではなく、脳の反応から読み取るため、被験者でも気が付いていない無意識についてもはっきりとデータで取れることが特長です。
こうしたニューロサイエンスによる感情のデータ分析が盛んになれば、評価や判断がしにくい第三者の感情的な反応をコントロールする技術も進化するかもしれません。
いずれにせよ、感情が人間と切り離せない重要な要素である限り、「感情」を理解するマーケターは、持続的に成長可能なブランドをつくることができるはずです。
あなたの企業では「感情」について、どれほどマーケティングのなかで重視し、そして実際にどの程度理解し、真剣に取り組んでいるでしょうか。
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