自分の実感を信じるべき、だと思います。

【前回コラム】「志は高く、目線は低く。」はこちら

まずは、自分の実感で商品と向き合う。

ある商品を担当した時、僕がいちばんはじめに考えることは、「自分は、その商品を買いたいか?」ということです。

「買いたいとすれば、どこを気に入って買うのか?」

「買いたくなければ、何が気に入らないのか?」

「自分の知ってるあの人はどうだろう?買いたいと思うだろうか?」

そのようなことを考えながら企画に入るようにしています。自分の実感の中で、具体的に商品と向き合うことで、自分と商品との距離がぐんと近くなるように思います。

客観的なデータももちろんだいじですが、それを活かせるかどうかは自分次第。自分がそのデータから何を読みとれるか、どんなことを感じとれるか、ですもんね。同じデータを見たとしても、人それぞれに捉え方が違っていていいと思います。だからこそ、いろんな発想が生まれるのだと思うのです。

人それぞれに感じることが違う、それは実にすばらしいことなんじゃないでしょうか。

僕は、自分の実感を信じたいです。だいじにしたいし、もっと磨きたいです。自分の実感を信じて、できるだけ自分らしい企画をつくりたいと思っています。

なるほどと思った意見は素直に受け入れる、そういう柔軟さは持っていなくちゃと思っていますが、僕たちの仕事はいい意味で「公私混同」すべき仕事だと思うのであります。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 1645 / 2176 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

山本 良二(電通関西支社CRプランニング局 局長)
山本 良二(電通関西支社CRプランニング局 局長)

1958年福岡県生まれ。1980年㈱電通入社。関西支社クリエーティブ局にてコピーライター/CMプランナーとして勤務。現在、関西支社CRプランニング局 局長。TCC新人賞、TCC部門賞、OCC新人賞、OCCクラブ賞、ACC郵政大臣賞、ACCゴールド・シルバー、ACC最優秀地域テレビCM賞、読売広告大賞最優秀賞、朝日広告賞部門賞、フジサンケイ広告大賞、毎日広告デザイン賞部門賞、広告電通賞、サントリー奨励賞、ニューヨークADC賞など、受賞多数。

山本 良二(電通関西支社CRプランニング局 局長)

1958年福岡県生まれ。1980年㈱電通入社。関西支社クリエーティブ局にてコピーライター/CMプランナーとして勤務。現在、関西支社CRプランニング局 局長。TCC新人賞、TCC部門賞、OCC新人賞、OCCクラブ賞、ACC郵政大臣賞、ACCゴールド・シルバー、ACC最優秀地域テレビCM賞、読売広告大賞最優秀賞、朝日広告賞部門賞、フジサンケイ広告大賞、毎日広告デザイン賞部門賞、広告電通賞、サントリー奨励賞、ニューヨークADC賞など、受賞多数。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

「右手に常識、左手に非常識。――関西「広告」クリエイティブの源泉  」バックナンバー

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ