カンヌ3日目ーアウトドア部門/クリエイティブエフェクティブネス部門/PR部門/メディア部門/グラス部門審査員インタビュー【編集部カンヌ通信】

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毎日書きます!と言いながら遅れ気味のカンヌ通信ですが、やっと3日目です。

こちらは毎日雲ひとつない青空ですが(そしてとてつもなく暑い)、取材の合間にプレスセンターにこもって原稿を書くというスタイルが定着しつつあります。

カンヌはフランスの熱海のようなものだよ、とよく聞きますが、この景色を見るとどちらかというと葉山が近いような気がします。

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そんな3日目のレポートです。
日本から初のゴールドライオンの受賞がありました。

まずは、PR部門から見ていきましょう。グランプリを受賞したのは、P&G Always「#LIKEAGIRL : Turning an Insult into a Confidence Movement」(MSLGroup New York / Leo Burnett Toronto)。生理用ナプキンの広告で、カンヌ以前から注目度の高かった動画が、ここで一つグランプリを獲得です。

内容は、「女性らしく走って」という指示に、ふざけてぶりっこのように走る大人と、全力で走る子どもを対比して見せることで、成長する過程で捉われていく女性への先入観を明らかにする、というものです。

審査委員長のリン・アン・デイビス氏(フライシュマンヒラード香港会長)は「changes behavior, mind, life, society(行動を変え、意識を変え、生活を変え、社会を変える)」ことこそが「PRシンキング」だと記者会見でコメント。

上位の応募作はいずれも接戦だったが、グランプリ作品は「more impact on timeline(ソーシャルメディアへのインパクト)」があったと評していました。

日本人審査員の嶋浩一郎さん(博報堂ケトル)にも話を聞いてみます。

「今年のPR部門の論点は、バズ志向から一周して戻ってauthenticity(真正性)に原点回帰した印象。商品を売るための一時的なPRではなく、長く続くコーポレートボイスを構築できるものが評価されています。#LIKEAGIRLは商品のユーザーである女性だけでなく、男性に対してもインパクトがある点が優れています」。

今年初めてPR部門ではPR会社からの応募が50%を超えたそうですが、PRならではのアイデンティティ(社会のインサイトに立脚する、長期的な視野でアプローチする)を色濃くカンヌの中で主張しはじめているように思います。

さて、そんな中で受賞した日本の作品は2つ。一つはサーフ用品メーカーQuiksilverが開発して売り出した、ウェットスーツ素材でできたスーツ「True Wetsuits」(TBWA\HAKUHODO)。

サーファー大好きなサラリーマンは、このスーツを着れば波乗りして着替えることなくそのまま出社できるよ!というジョークのようなアイデアですが、れっきとした商品です。

このアイデア、初日の博報堂のセミナーで流れたときから大人気で、会場の人たち、楽しそうに笑っていました。

2つ目の日本受賞は、POLAの「Call her name」(博報堂)。

普段ファーストネームで呼ばれない妻を、夫がファーストネームで呼ぶとどんな変化が起きるのか? 答えは、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンというホルモンが増え、ストレスホルモンが減少するそうです。

ファーストネームで呼ぶことで、彼女たちの眠れる美しさを呼び覚まそう、と語りかけるムービーです。女性としては、とてもよくわかる気がする動画です。

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