「ソーシャルテレビ」は、テレビのマーケティング価値を再浮上させるキーワードかもしれない

【前回記事】「Netflixについて広告業界が知っておくべき2、3の事柄」はこちら

明らかにテレビ視聴率の水準が落ちている

7月22日に「ソーシャルテレビ・アワード2015」が発表されました。日経BP社が毎年選出しているもので、今年で4回目。受賞したのは、次のような番組でした。

【大賞】

『バーチャル高校野球』(朝日放送)

【日経デジタルマーケティング賞】

『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ)

【日経エンタテインメント!賞】

『ごめんね青春!』(TBSテレビ)

【特別賞】

『マジック新世紀セロ 生放送SP』(フジテレビ)

【広告賞】

『NISSAN×リアル脱出ゲームTV 史上最難関の採用試験 THE TEST』(日産自動車×TBSテレビ)

勢ぞろいした受賞者の皆さん。『金曜ロードSHOW!』のスタンリー君も一緒です。

大賞の『バーチャル高校野球』は、去年夏の高校野球で、テレビの中継をネットでも同時に配信したものです。それだけでなく、投手目線や打者目線など、カメラを視聴者が選ぶことができたり、好きな場面を自分で編集してハイライト映像を作成できるなど、ネット配信ならではの新しい視聴スタイルを提供する画期的な企画でした。

それは確かにすごい!・・・でもソーシャルテレビアワードなのに、どこがソーシャルなの?そう感じた方もいるかもしれません。もちろん、ハイライト映像はツイートできるなど、随所にソーシャルメディア活用の要素も入っています。でもそもそも、ソーシャルテレビとは曖昧な概念なのです。

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境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)
境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

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